唐沢岳西尾根
2024年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーKR(記録)、DS
期間:2025年3月20日〜21日


ルートと計画
登山体系にも載っている、この山域では割とメジャーなルート。藪が多いとされるルートなので、雪の多い今年がチャンスととらえた。結果、藪はそこまで気にならなかったが、ワカンでのラッセル時間が長かった。2500mまで所々展望開けるが樹林が多い。2500mより上は大展望の気持ちよい尾根歩き。ロープは持っていったが使わなかった。唐沢岳に2日でたてる冬山入門ルート。

ルート詳細
唐沢に降りてすぐ、ダム放水路左脇の尾根に末端から取り付く(1140m)。最初は急。最初からアイゼン。
1300m位まで、看板や虎ロープなどの人工物がある。
1350m付近、一時的に藪があるが短く、それを抜けると気持ちの良い尾根が1400mの電線下まで続く。不動岳や七倉岳の眺めがよい。
1400m〜1550m、ルートを通して藪の一番濃い所。藪を抜けた所でワカンを履く。今回ワカンを使ったのは、初日1550m〜2286mピークと、2日目コルから登り返した2210m〜2510m。
1550m〜2150m、樹林帯の中の単調なラッセル。2000mを越えると大きな岩がたくさんあるが尾根が広いのでよけて歩ける。
2150m〜2286mピーク。尾根が細くなり岩っぽくなりワカンだとやや歩きにくいが、脱ぐと潜るのでそのままいく。ちなみにこの山域ではいつもアイゼンワカン。時々、槍穂や表銀座、裏銀座の展望が開ける。
2286mピークは広く、正面に唐沢岳を望む絶好のテント場。
コルへの下りは急で両側切れており、後ろ向きを交えながら慎重に行く。コルは風が強い。雪質がよければここから幕岩基部に下れるが、今回は新雪直後で雪崩の危険高く使えなかった。
2250m、ほんのわずかだが藪。
2510mピークが2つあるが、1つ目は右から小さく巻く。2つ目はこのルート唯一のナイフリッジ(といっても難しくはなく、初心者いるなら木を支点にロープをはることもできる)。展望も360度開け、最高に気持ちの良い所。
山頂は強風で5分もいられず、下山。天気はよかったが強風のため行きのトレースがかなり消えていて、何回か迷いながら(2350m、テント下だと2230m、1800m)暗くなる直前に葛温泉のゲートまで降りた。

コースタイム
3/20(木)、晴れ
4:25、葛温泉
5:55-6:15、高瀬ダム下
14:45、2286mピーク

3/21(金)、晴れ、西風強い
5:25、出発
6:00、コル
9:40-9:50、山頂
11:30、コル
12:15-13:00、2286mピーク
16:35-16:55、高瀬ダム下
17:45-17:55、七倉山荘
18:25、葛温泉