メンバーNN
期間:2025年3月30日(日)
水上駅8:30…尾根取付8:45…今倉山10:20…湯蔵山11:40…高倉山13:00…天神平13:20
湯蔵山は水上駅の北側にある、標高1334mの山。2014年2月に一度登っている。そのときはホワイトバレースキー場から、リフト利用で今倉山に登ってアプローチしたが、今回は水上駅を起点に、尾根の末端から歩くことにした。
水上駅から湯テルメ谷川方面に進む。尾根の末端には、枯れ葉に埋もれていたが階段がついている。取り付きに雪はない。登山道がない尾根なのだが、送電線の巡視路があり、道がくっきりと分かるのでたどる。標高750mあたりで雪が少しずつ見られるようになり、800mあたりからしっかり雪がついていた。雪はよく締まっていて、ほとんど潜らない。わかんを持参したがつぼ足で歩く。
トレースはなく、あると思ったら鹿の足跡だった。あとはウサギや鳥の足跡があちこちについている。尾根は顕著で分かりやすい。今倉山でホワイトバレースキー場のゲレンデを左に見ながらさらに進む。歩き始めは青空で雪面がまぶしいくらいだったが、徐々に空が雲に覆われてきた。歩くうちに雪が降り始めた。
湯蔵山の山頂近く、標高1150?1200mあたり(地形図だと岩マークになっている)は細い尾根。山頂直下で雪が崩れかけているところがあり、ヒヤヒヤしながら乗り越える。湯蔵山で一息つこうと思ったが、雪に加えて風も強くなってきたので、先を急ぐ。湯蔵山から高倉山への稜線は雪庇がかなり出ている。樹林になっているところを慎重に進む。
湯蔵山と高倉山のコルまで下り、高倉山へ最後の登り。発達した雪庇を見ながら慎重にルートを考える。急な傾斜がやや不安だったので、一応アイゼンを履く。樹林を進み、最後に雪の斜面を一気に登る。登り切ったところは雪庇の上なので、急いで樹林まで進み、ようやく一息。息を切らしながら高倉山まで登り、リフトの脇を歩いて天神平まで下った。
前回歩いたのが10年前。「登った」という事実以外、きれいさっぱり忘れていた。湯蔵山から高倉山の区間が思ったよりいやらしいと感じたが、10年前も同じようにいやらしいと感じていたようだ。次回があれば、もう少し雪の深いとき、天気のよいときに歩きたい。

湯蔵山山頂

湯蔵山から高倉山へ、雪庇の張り出した尾根を進む

高倉山の山頂直下、雪庇が張り出して不安