八ケ岳・赤岳から阿弥陀岳
2021年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーNN
期間:2022年3月20日(日)〜21日(月)

3月20日(日)晴れのち曇り
美濃戸口10:20…美濃戸山荘11:20…行者小屋テン場14:00

茅野駅から9:25発の路線バスに乗車し、美濃戸口へ。10時過ぎに到着し、身支度をして出発。路面が凍結しているという事前情報があったので、チェーンスパイクを装着。この日はテン場までチェーンスパイクで歩いた。
美濃戸小屋までは凍結した個所もありつつの林道歩き。美濃戸小屋からは南沢ルートを進む。適度に積雪があり、トレースはしっかりついている。トレースをはずすと、ところにより膝下ぐらいまで潜るようだ。
久々にテント泊装備で歩き、最後は疲れを感じながら14:00にテン場に到着。思ったよりテントの数が多くない。行者小屋は今冬は営業していないが、テン場の受付で小屋の人がいた。1人2000円。テントが張られた跡の平地にちゃっかりテントを張る。快適。
いつもの水場は、今冬は1月ごろから凍結しているらしい。1.5L程度融雪をする。テントを張って水を造り終え、担ぎ上げたビールを飲み、賞味期限の切れたアルファ米の牛飯を食べ終え、することもなく18:00頃に就寝。
…だがしかし、寒い。何を勘違いしたのか、残雪期だから大丈夫だと3シーズン用のシュラフを持参してしまった。あまりに寒くて寝付けず、寝付いたあとも寒くて1時間おきに目を覚ます。ひどい。


南沢登山道、行者小屋手前から大同心、小同心を望む

3月21日(月)晴れ
行者小屋テン場5:45…地蔵の頭7:00…赤岳7:45(8:00発)…中岳8:50…阿弥陀岳9:30…行者小屋テン場10:45(11:30発)…美濃戸口14:00

4:30起床、朝食の味噌ラーメンを食べ、身支度を整えて5:45出発。最初からアイゼン装着。出発の時点で既に明るい。雪は適度に締まって歩きやすい。樹林の中は風もなく、しかし寒い。天気はよく、振り返ると中央アルプスや北アルプスの山々がきれいに見渡せる。
地蔵の頭に出ると風が一気に強まる。とはいえ歩ける程度の風でほっとする。急な登りに息を切らしつつ、山頂到着。360度のすばらしい展望に感激するも、寒いので写真を撮って早々に撤収。
文三郎道方面に下る。あいかわらず岩がちょっと出ていたりして悪い。文三郎道との分岐までたどり着く。一瞬考えるがまだ時間も早いし雪の状態も悪くなさそうなので、当初の予定通り阿弥陀岳まで足を延ばすことにする。
中岳を過ぎ、中岳沢のコルを過ぎると最後の登り。前半は急斜面の雪面、山頂直下は岩場でちょっと悪い。登り切った阿弥陀岳は誰も人がおらず、貸切状態。しばらく景色を楽しみ、下山。中岳沢のコルから行者小屋まで一気に下った。
行者小屋でテントを撤収し、美濃戸口へ。最後は疲れてヨロヨロしながら到着。好天に恵まれ、久しぶりの八ケ岳を満喫できた。


地蔵尾根から阿弥陀岳、中岳を望む


赤岳山頂


赤岳山頂。すべてが凍り付いている


文三郎道分岐付近から阿弥陀岳と中岳を望む


中岳沢のコルから中岳、赤岳を望む