鹿島槍ヶ岳赤岩尾根
2021年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーNN(記録)、UY、NK、SM
期間:2021年12月27日(月)〜28日(火)

12月27日 雪
大谷原駐車場7:00…西俣出合11:00…1380m付近11:30(幕営)

前夜18:00に南浦和駅に集合し、安曇野のS邸にて仮眠。翌朝6:00頃出発し、大谷原駐車場へ。

近年まれにみる寒波の影響により激烈な悪天候が予報されていたが、とりあえず行けるところまで、できるところまで、と出発。駐車場から大冷橋までは除雪されていて、橋の先からラッセルとなる。最初は膝ぐらいまでの軽い雪、つぼ足で進んでいたが、ほどなくわかんを装着。歩くにつれてどんどん深くなっていき、途中からは膝上から股下ラッセル。全く思うように進まない。

わかん装着。このときはまだ笑顔

西俣出合付近、膝上から腰ラッセル

無雪期ならば1時間強の林道歩きで到着するはずの西俣出合まで4時間ほどかかる。当初の幕営予定地の高千穂平まではとてもたどり着けそうにない。堰堤のトンネルをくぐり、沢の右岸に出たところの広場で行動終了とする。すばやくテントを設営。沢で水が汲めたので融雪をせずに済んだ。

翌日の行動を検討するが、高千穂平を目標地点として進み、翌日のうちに下山をしようと決める。昼過ぎから入山祝いを始め、18時には就寝。雪は夜中じゅうずっと降り続いていた。

12月28日 雪のち晴れ
幕営地7:00…赤岩尾根取付9:20…標高1450m付近9:40…幕営地10:00(10:40出発)…大谷原駐車場13:30

5:30起床。朝食を済ませ、7:00に出発。赤岩尾根を目指すが、股下から腰上ぐらいの新雪ラッセル、全く進まない。2時間かけて赤岩尾根に乗る。高千穂平までは全く行けそうもなく、下山もラッセルで時間がかかりそうなので、赤岩尾根を少し登り、9:40になったところで撤退。トレースがついた道をサクサクと進み、あっという間に幕営地に到着した。

赤岩尾根取り付きに向かう

股下から腰、傾斜により胸までのラッセル

ここで撤退

テントを撤収し、薄日がさす中を下山スタート。
前日のトレースはほぼ全くなくなっていた。股下程度のラッセルをひたすら繰り返す。下りなのになかなか進まない。これでは登りとたいしてかわらないほど時間がかかるな…と思っていたが、途中で登ってくるパーティとすれ違い、以後はしっかり踏まれたトレースをたどりながら歩くことができた。
大冷橋の先でわかんを脱ぎ、除雪されてつるつるの車道に難儀しながら13:30に駐車場に到着した。

下山も股下ラッセル。晴れてきた