八ヶ岳広河原左俣
2021年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーUK、TR、An(会員外)
期間:2021年12月31日〜1月1日

天候: 晴31日大雪 1日晴れ

30日 21時八王子集合。YKとAnは初顔合わせです。
小淵沢道の駅の軒下にテントを張り『はじめまして会』をして就寝。

31日 5:30起床。Anがお湯を沸かして水筒に入れる。この時私は“日帰りだからお湯はいらないやぁ?”と思っていた。が、後に、お腹の中から温まるお湯の有難さや、凍って飲めなくなったペットボトルにお湯を入れて溶かして飲めるようにしてくれたAnのお湯に感謝する事になるのです。
日帰りでもお湯は大切。
6:50 舟山十字路出発。車は5.6台。サラサラの雪が足首〜スネ位で気持ち良く歩く。
8:30 F1 入口で身支度をしていた単独の兵庫の兄ちゃんが『毎年来ているがこんなに雪が多いのも、こんなに氷が発達していないのも初めてだ!』と言っていました。F1は先週よりも氷がなくなっていた。左から巻く。
9:00 小滝が出てくる。ポコポコして短じかく簡単そうだが真下に釜がポッカリと口を開けていて怖い。Anはフリーで登り、YKにはロープを出して貰った。

9:30 次の滝はそれ程立っていないので私もフリーで行く事に。YKが登り終わるのを見ていると、兵庫の兄ちゃんが横から来て右に取り付いた。一言言ってくれれば良いのに、、ちょっと腹が立ったので同時に左から取り付き中央では先に行かせて貰った。

9:50 次の小滝はYKが掃除をしながら登り、その後を私がフリーで。Anは見守ってくれ最後を登る。
10:00 ちょっと高い滝。YKが『ロープいる?』と聞いてきた。『当然要ります。』とお願いし張ってもらう。Anはチャチャッと登る。ここは見た目より簡単でロープ無しでも行けたかな。

10:20 先を行く兵庫の兄ちゃんが右往左往していたが私達が着く頃には左にトラバースしながらラッセルを始めた。YKは木と岩とツララを使って直登。次にロープで中間を取りAn。ラストは私。怖かった。。

大滝に向かう道は深いラッセル。兵庫の兄ちゃんが頑張っていた。Anがラッセルを代わり進むが、大滝が見える辺りは谷になっていて胸程まであるのでは?!と思うほどのラッセル。次々とチリ雪崩が起きて見ていて怖い。少し様子を見る。

11:00 下の大滝。兵庫の兄ちゃんが『ここの弱点は右なのに氷が無い!』『今、氷点下22度!』など教えてくれ『中央稜で帰ります。』とラッセルをしながら立ち去っていった。
下の大滝は見た目それほどでもない感じがしたがYK.An共に『行けばわかる』と。
行ったら本当に分かった。。身体の向きが思うように行かず変!変な体制でアックスを打とうとするから力も入らない!2回ほどロープに助けられた。

12:10 下の大滝の上はもっと寒く、雪も増々深かった。とっとと懸垂で降りる。 降り続く雪で踏跡が消され沢を渡る時や釜の渕を歩くのが怖い。3回程踏み抜いてアイゼンを濡し団子が出来た。

15:15 駐車場到着。神戸ナンバーの車が1台だけ残っていた。。

夜は素敵なペンションへ!九州のOB下坂さんが山岳会の凄い方と、お仲間さんと遠征にきてくれていた。もうすぐお誕生日と言う事もありケーキなど食べながら楽しい年越しとなった。

2022年1月1日

九州勢は今日帰ってしまう、との事でお別れ。私達はまた舟山十字路へ。神戸ナンバーの車は無かった。無事に帰れたのだろう。天気予報は晴れだが、昨日より寒くなる、との情報が。。
6:40 ちょっぴり重い足取りで歩き出す。
7:40 二俣。ここからは薄っすらあるトレースを辿る。足首〜膝位のサラサラの雪。所々トレースは消え、トレースから逸れると腰まで潜る。もがきながらトレースを探し交代で進む。

8:50 3ルンゼとの二俣。そこからはタダでさえ薄かったトレースがほぼ無くなった。YKとAnがこれからどうするか相談している横で「私はもうお腹がいっぱいです。満足しました。。」と何度も独り言を言う。

9:15 YKの気が変わらないうちに急いで支度をして下山開始!
10:30 駐車場到着

前回教えて貰った“腰を引き付ける”を何度か出来た!
Anからもアックスを打つときは肩を入れる、や乗込んで立ち上がる、など色々アドバイスを頂き、益々上手くなった気がする!
それに『ランヤードでのセルフビレイは安全環付きカラビナを使用した方がいいと思うぞ』との命に関わる教えも頂き、今後どんどん活かして行こうと思います!
とても楽しいアイスでした。