仙ノ倉山北尾根→小屋場の頭
2019年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーNN(記録)、NK、SM
期間:2020年2月15日〜16日

2月15日
土樽駅9:30…群大ヒュッテ前14:30(幕営)
2月16日
幕営地6:00…小屋場の頭8:00(休憩30分)…幕営地9:30(テント撤収)10:00…登山口13:00

2月15日(曇り)
電車の遅れにより、土樽駅に全員が集合したのは9時を過ぎていた。身支度を整えて歩き始めるが、既に駅周辺には雪が非常に少ない。これならアプローチの林道も歩きやすいかもしれない、案外さっくりと取り付けるかもしれない…と、そのときは思っていた。
タカマタギへ行くトレースをだいぶ辿ってしまい、分岐まで戻ると、仙ノ倉山へ向かう林道にトレースはなかった。ずぼずぼと潜るのでわかんを装着して歩き始める。…が、わかんをつけても潜る。積雪は膝下、すねぐらいまでと思われるのだが、しっかり潜る。1週間ほど前に雪が降って多少積もり、そのあと雨が降ったらしく、たっぷりと水を含んだ雪だ。
全然ペースが上がらず、休憩して位置を確認しては、まだこんなところにいるのかと落胆する。平地のラッセルが一番きつい。気温が高いせいもあり、雪がどんどん重くなっているような気がする。
北尾根の取り付き、群大ヒュッテ前に着いたところで14時を過ぎていた。今日の行程は小屋場の頭までの予定だったが、全員かなり消耗しており、ここで行動終了とする。翌日は空身で小屋場の頭へ、さらに天候などを見ていけるところまで行き、往路を戻る…ということにする。

2月16日(曇り)
4:30起床、テントはそのままにして6:00に出発。取り付きから急な登り。早朝なので雪は前日ほどグズグズではなく、傾斜もあるので歩きやすいといえば歩きやすい。空身なのでぐいぐい登っていく。雪が少なく、ところどころ木登りっぽいところもある。
小屋場ノ頭手前の稜線に出ると、仙ノ倉山へ延びる北尾根の稜線が美しい。これは歩きごたえがありそうだし、楽しそうだ。でも今日は風がだいぶ強い。昼前から天気が悪くなる予報でもあったので、今回は小屋場ノ頭を最終到達地点とし、下山する。 さくさくとテン場に戻り、テントを撤収し、重い雪を踏みしめながら林道を歩き、下山した。
アプローチでここまで難儀するとは思わなかった。雪の少ない年、さっくりと登れるのではないかと思っていたが、上越の重く湿った雪の威力を思い知らされた。計画を練り直し、来年以降トライしたいと思う。


アプローチの林道。雪は膝下程度だが重く、がっつり潜る


小屋場ノ頭が見えるあたりで幕営


小屋場ノ頭への登り