上高地 明神岳南西稜
2018年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーUY, NK
期間:2018年12月29〜31日

記録
昭和山岳会80年の年を重ね記念祝賀会も無事終了。しかしながら今は現役メンバーの減少と低迷もあり、いまいち活発な山行が出てこない、現役の活動には盛衰があって致しかたがないと思うが年末年始の山行が皆無では80年の歴史にも影が射す。昭和の時代がセピア色になりつつあり平成も最後の年にまだまだ登っているぞ・・・の意気込みだけで計画したのが今回の計画。

H30.12.29
沢渡第2駐車場に車を止め、0740予約のタクシーで釜トンネルへ、計画書を提出して雪の降る中を上高地へ向かう、雪の量は例年よりはかなり少ないと思われる。明神岳の見えない河童橋を渡り岳沢への登山道に入り、7番道標から尾根にとりつく、雪の上には笹の葉が出ており膝まで潜りながら尾根をたどり、1400頃痩せ尾根に何とかテントを張る。テント場は予定していた2000m付近と思っていたが翌日のルートから判断してそれより1ピッチ下の尾根上にテントを張ったようだ。

H30.12.30
 0630起床、0700出発。多くはないが雪が降っており曇り空だ。今回の目標を5峰に変更し2ピッチも登ると尾根は細くなり、トラロープが随所に張られておりロープを使う手間が省ける。南西稜からの尾根と交わる地点から傾斜は緩くなり5峰下の台地に上がる。ここまでテントが上がれば明神岳本峰にも手が届くと思われる。5峰直下は急な雪壁もあるが雪の詰まった道に導かれて1330頃5峰へ上がる。山頂の古いピッケルを確認し、風と雪にたたかれて早々に山頂を後にした。1530テントへ帰着。

H30.12.31
 0730下山開始、昨日までの天候から一転、青空に映える穂高の稜線と河童橋からの明神岳を堪能して帰路に就いた。

(錦織:記)