八ケ岳・杣添尾根〜三叉峰
2014年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー西野(記録)、錦織、松邨
日程:2014年12月20日〜21日

12月20日(曇りのち雪)
駐車場10:40…貯水場11:15‥標高2300m地点13:00(幕営)
朝7:00に西国分寺駅に集合し、松邨車で横岳登山口に向かう。海ノ口自然郷の別荘地の中に登山者用駐車場があるのだが、場所が分からず少し迷う。
駐車場から少し歩いて横岳登山口に入り、貯水場脇から本格的な山道となる。トレースがしっかりついている。ラッセルを期待してスノーシューを持参したが、完全に「ボッカの具」でしかない。見晴らしのない樹林帯、登り始めがやや急。しばらく歩き、先行者に追いつくが、どうやら私たちの前に3パーティーいるらしく、そのうちのひとつは8人パーティーだとか。この尾根はそんなに人気が高いのか。
幕営適地は2400m?2500mあたりだが、適地はすべて先行者がいるだろう、ということで2300mあたり、かろうじて4-5テンが張れる場所を整地して行動終了。14時にはテントに入り、エンドレス宴会スタート。テントに入ったあたりから雪が降り始め、夜中はかなり降っていた。21時頃就寝。

12月21日(晴れ)
幕営地7:45…10:30三叉峰(11:00下山開始)…幕営地12:20(13:00発)…貯水池14:00…駐車場14:15
6:20頃起床。天気はよい。朝食、身支度をしてスタート。2600mぐらいまでは樹林帯が続き、いきなり見晴らしがよくなる。これから進む杣添尾根が、目の前に赤岳?横岳へ続く主稜線に突き上げているのが見える。主稜線はかなり風が強そうで、雪煙が上がっているのが見える。富士山や浅間山がきれいに眺められる。
しかし、前夜に飲み過ぎたせいか、今ひとつペースが上がらない。多くの人が踏み固めている割に雪がグズグズで踏み抜いてしまう。稜線間近のところで、体が持っていかれそうな強風に一瞬吹き付けられて足が止まる。それでもなんとか三叉峰に到着。岩陰に隠れて休憩。
一応横岳まで行こうと進んだのだが、風が強いこと、行動予定時間が少し押してしまっていることもあり、撤退することにした。眺めのよいところで少し休み、一気に幕営地まで下り、テントを撤収して下山した。

いろいろ想定外の出来事が多く、装備も、ルートの検討も、もう少ししっかりしなくてはならなかったと反省。それでも天気に恵まれ、メンバーに恵まれ、よい冬山始めになったと思う。


杣添尾根。突き上げたところが三叉峰


三叉峰の先、南アルプスが見えたところで行動終了