水上・阿能川岳
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー西野(記録)、久留島
日程:2014年3月1〜2日

何度か計画をしながらも実現できていなかった、水上の長い稜線歩きがようやく実現。

3月1日(曇りときどき雪)
仏岩ポケットパーク9:30…赤岩越10:10…1314m付近13:30(幕営)
 8:13着の電車で水上駅に集合。雪のような雨が降っていて気温も低そうなので、暖かい待合室で身支度や荷分けをして、タクシーで登山口に向かう。
 登山口から赤岩越までは前回の吾妻耶山と同じルート。1週間前ぐらいのものと思われるトレースがついていた。赤岩越に着き、阿能川岳への尾根に取り付くが、うっすらトレースが残っていて、かなりガックリ。やっぱり人気の山なんだろうか。気を取り直して登り始める。雪は水を含んで重い。気温が高いせいもあるのだろう。踏み込むと嫌な感じに沈む。ところどころ潜る。
 トレースはほどなくなくなり(よかった!)、アップダウンを繰り返しながら標高をあげていくが、なかなかペースがあがらない。初日は1399mピークあたりで幕営…と考えていたが、その前、1314m地点あたりからいいテン場がいくつもあり、結局1314m地点の先の広々とした樹林にテントを張る。

3月2日(雪ときどき曇り)
幕営地7:00…三岩山10:10…阿能川岳10:50…幕営地13:00(14:00出発)…赤岩越…13:20…仏岩ポケットパーク16:00
5:00起床。前夜に降った雪がうっすらテントに積もっていて、さらに少し降り続けている。ガスっていて視界はそれなりにあるが、周りの景色は全然見えない。撤収も一瞬考えたが、行けるところまで行ってみることにする。歩き始めはなだらかな尾根歩き。朝早く気温が低いせいか雪が少し固まっていて潜らず歩きやすい。1399mピーク(山と高原地図では「天子山」と表記されている)あたりで西野が少し道を誤りそうになるものの、順調に進む。
 1450mあたりから岩場が現れる。リーダー訓練と銘打って、ずっとトップで歩かせてもらったが、苦手な岩場でルートファインディングに戸惑い、激烈に消耗する。通過するのにかなり時間がかかってしまった。とはいえ、ルート上には赤テープのマーキングがこまめに付けられている。岩場が終わり、再び快適な斜面になり、しばらく進むと三岩山に到着。ここで撤退…も一瞬考えたが、ここからはそれほど悪い登りもないだろう、ということで前進。右側に、水上駅から続く尾根が見えてくると、ゴールは近い。緩い登りが平になり、ほどなく阿能川岳の山頂に到着。注意しなければ分からないような小さな山名板が木にくくりつけられていた。
 ガスで展望もなく、雪も少し強くなってきたのでさくっと下山。再び岩場の通過に手間取りながらテン場に戻り、お茶をしたあとテント撤収し、重い雪と重い荷物に難儀しながら下山した。

● 山行メモ
・ 地形図にも、山と高原地図にも登山道の表記はないが、全行程赤テープでマーキングがしてある。山名板は、確認できたもので阿能川岳、三岩山、ヨシガ沢山にあり(ヨシガ沢山は山と高原地図にのみ表示あり。ただ、表示されている山の位置と、山名板のあったピークは場所が違うような気がしてならない)。
・ 足回りはわかん(久留島は2日目アイゼンわかん)。今回はロープを出さなかったが、慣れない人がいる場合はロープを出したほうがよさそうな箇所がいくつかあった。もう少し雪が少ないときは岩場の通過はアイゼン使用のほうが安心かもしれない。
・ 赤谷越では携帯の電波がつながった(ドコモ)。タクシーで下山するなら、ここからタクシーを呼んでおくとよい。