水上・湯蔵山
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:西野(記録)、錦織
日程:2014年2月1日

今倉山9:30…湯倉山11:00…高倉山…13:10…天神平13:30

湯蔵山は水上駅の北側にある、標高1334mの山。無雪期に登山道のない、藪山である。1泊2日の行程で、ラッセルを楽しみながら山上宴会つきの、ゆるゆるスノーハイキング、と考えて計画をした。当然テントや食糧、酒もガッツリ担いで山に向かった。

 水上駅に8時過ぎに着き、ホワイトバレースキー場の送迎車でスキー場まで向かう。水上駅に着いた時点で全然雪が少ない。運転手さんも今年は雪が少ないと嘆いていた。うーむ。
 スキー場からはリフト2本を乗り継いで、山頂駅からスノーシューを履いてスタート。天気はよく、歩く尾根がきれいに見えている。雪は、スノーシューを履いた状態でほとんど潜らない。ところどころモナカ状になっていて、踏むと「ザクッ」と音がする。春山だ、これは。
 尾根は顕著で迷うところはない。雪庇がそれなりに発達していた。湯蔵山への登り、標高1150?1200mあたり(地形図だと岩マークになっている)に、ちょっと細くて嫌なところがあった。湯蔵山からは上州武尊などの眺めがよかった。広々としているのでテントも普通に張れそうだ。ここが強風なら、その先のコルも広くて幕営にはよいだろう。…が、この時点でまだ11時過ぎ。翌日は天気が悪そうだったので、とりあえず今日のうちに下山して、土合駅で宴会して翌朝帰るか…と話がまとまる。
 湯蔵山から高倉山へはコルまで少し下り、あっとはひたすら登り。コルを過ぎると雪の量が少し増え、ときどき膝下ぐらいまでのラッセル。気温が高いせいか雪がやや重い。ふたつの小ピークを越えるあたりが、雪庇の発達具合によっては嫌らしい感じかもしれない。今回もルート取りに少し戸惑った。高倉山への最後の登りがかなり急。途中で振り返ると歩いて来た尾根がずっと見えて、ちょっと感激した。高倉山の山頂に立つと、目の前に天神平スキー場のリフトやロープウェイの駅が眺められる。リフトの山頂駅まで下り、滑る人たちにちょっと白い目で見られつつリフトの下を歩いて天神平駅に向かった。

天神平に到着した時点で13時30分。土合で宴会するまでもないな、ということで、バスで水上駅まで戻り、駅前の蕎麦屋でひたすら飲んで打ち上げして帰京。楽しい日帰りボッカスノーハイキングであった。

●山行メモ
・ホワイトバレースキー場へは、水上駅から1日3本シャトルバス(ワゴン)が往復している。第一便は、水上8:13着にあわせて8:20発。10分弱でスキー場に到着する。無料。
・ホワイトバレースキー場の人たちは登山者にやさしい。乗降のときにリフトを少し減速してくれたり、尾根の状況を分かる範囲で教えてくれた。
・今回のコースを逆ルートで歩く場合、高倉山からの下りが分かりにくく、急で厳しいかもしれない。また、湯蔵山からの下りも視界の悪いときは注意が必要だろう。また、天神平から高倉山へはリフト利用ができない(登山者は断られる)という未確認情報もあり。