北海道 富良野周辺山スキー
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:佐々木正人・錦織良・中島忠男・野田孝幸・他1名(大宮労山会友)
日程:2014年1月15日〜19日

記録
昨年春に東京での単身赴任を終え、北海道に戻った野田さんの山スキーの記録を見るにつけ涎を流していた東京メンバーは野田さんの格安航空運賃の紹介とパウダースノー計画に一も二もなく賛同。9月頃からソワソワ、11月の雪の便りを聞き佐々木さんの安曇野別荘を起点として長野で新雪訓練(お酒の訓練を含む)を重ね万全の準備をして 北海道へ飛んだ。

H26.01.15
富良野スキー場13:00〜15:00〜白銀荘17:00
佐々木満喜与さんの体調不良による直前不参加は残念でしたが羽田と成田から北海道の地に飛び新千歳空港で野田さんと合流。早速富良野スキー場へ直行し昼過ぎに到着。昼食もとらずに足慣らしのゲレンデスキーを満喫する。スキー場は平日とあって空いており雪質もさすがに北海道、上手くなったように感じる。シニア2時間券2,400円を目いっぱい活用し、足慣らしを終えて宿の白銀荘へ到着。白銀荘は自炊宿とのことであったが期待に反して素晴らしい宿で、自炊器具は全てそろっておりかつ天然温泉付き、食材のみ持ち込めば安くて我々山屋にとっては完璧な宿だ。早速タラ鍋と北海道地酒三種を飲み比べて祝杯を挙げる。


ベースキャンプ白銀荘


北海道地酒三種

H26.01.16
白銀荘8:00〜板デポ地11:10〜三段山山頂11:40〜白銀荘13:30
16日と17日は仕事が外せない野田さんは早朝4時に宿を出て札幌へ出勤。我々は炊き立てご飯の朝食をしっかり取り、宿のすぐ前からシールをつけて三段山へと向かう。天気は雪、視界はあまりないが風も無い。トレースは前夜の雪で埋まるが薄っすらと確認できる程度はあり、トレースを外さなければ全く雪の抵抗を感じずラッセルは無いと同じ、さすがは北海道のフカフカ雪だ。樹林帯を抜けると雪は降ったり止んだりで見通しも少しは良くなるものの上部はガスの中。雪面がクラストしハイマツがシュカブラの塊になってきたところで板をデポし、ツボ足で山頂を目指す。ガスの中20分ほど登ると三段山山頂標識にたどり着いた。気温マイナス12°記念撮影は気温が低くカメラのバッテリーがすぐOFFになってしまいうまく撮れない。スキーデポ地に戻りシールを外し、登ってきたルートを下る。視界が悪いので離れないように慎重に滑り始める。少し下ると視界も良くなり各自好きな斜面のパウダースノーを楽しむ・・・。ところだが傾斜の緩いところは板が走らず、急な斜面もあまりなくチョット拍子抜け。ボードの高橋さんは苦労する。宿に戻ってビールを飲みながら温泉につかって少し休息の後夕食件宴会。今日のメニューはジンギスカン鍋。テーブルでの焼肉は禁止されるが換気口の下で調理の後、テーブルに運んで乾杯。

H26.01.17
白銀荘7:00〜下降ポイント10:10(1,600m)〜白銀荘12:00
今日の朝食も炊き立てご飯に納豆目玉焼き。しっかり食べて宿の窓からも見える前十勝岳カワバラ尾根往復に出発。宿の前からシールをつけて歩き始める。樹林帯を抜け十勝岳の噴火で樹木がなくなり視界が開けてくると青空の中噴煙に煙る前十勝岳、後方に上富良野の街が見えてくる。トレースは無いが雪が軽くラッセルは気にならない。スノーブリッジを利用して沢を渡り見晴らしの良いスロープを直上する。気温マイナス17°(テレビの気象情報では富良野マイナス24.5°)快晴で風もなく最高のコンディション。昨日の三段山のルートがよく見え、昨日と同じ高度まで上がり雪がクラストしてきた地点から滑降を始める。見晴らしの良い快適な斜面に一人一人自由にシュプールを描いて滑り降りる。途中地元のスキーヤーと話をしたところ、これだけの好条件はめったにないとの話であった。メンバーの誰か日頃の行いの良さに感謝・・・宿に戻って天然温泉につかり、昼寝をしてからゆっくり夕餉の支度。金曜の晩でもあり今日は宿泊客が多い。今日のメニューは石狩鍋。酒が足りなくなりフロントで再調達し乾杯。PM8:30食事のあと温泉に入り、玄関で濡れタオルを回して凍るのを見ていたら野田さん到着。早速飲み直しをする。


前十勝岳への登り

H26.01.18
白銀荘6:50〜下降ポイント9:50(1,500m)〜駐車場11:30〜札幌15:00
昨日の石狩鍋の残りでうどん朝食。今日は、宿を引き払って五分ほど下った駐車場に車を置き、富良野岳ジャイアント尾根往復のコース。天気は昨日同様に青空快晴。ルートは川を渡って樹林帯に入る。人気のルートなのか昨日のトレースがハッキリと残り今日もすでに先行者が登っている。樹林帯を抜け見晴らしの良くなってきた明瞭な尾根をしばらく登る。右の斜面も左の斜面もどこでも滑れそうだ。今日は札幌まで移動しなければならないので雪面が固くなってきた適当なところから滑り始める。傾斜も良く快適なフカ雪の中、登りと同じルートを下る。車に戻りスキーを積み込んで一路札幌へ。札幌では今日の宴会用タラバ蟹・花咲蟹・毛蟹を調達しウイークリーマンションへ。三種食べ比べ・かに味噌甲羅酒・蟹雑炊等食べきれないほどの蟹を堪能した。ほんとに食べきれず残ってしまった。


ジャイアント尾根の登り


ジャイアント尾根下降ポイント

H26.01.19
今日の予定はキロロスキー場から余市岳往復。ウイークリーマンションを出発し、途中朝食を摂ってキロロスキー場へ向かう。ゴンドラ山頂駅までの片道切符を買って山頂駅へ。山頂駅で明日からニセコで今週末まで滑る中島さんと別れ、平坦なルートにシールをつけて歩き始める。時折雪がちらついていたが飛行場と呼ばれる広い尾根のあたりから雲が切れ一瞬青空の中に余市岳が顔を見せてくれた。余市岳の急な登りの手前から滑り始める。フカフカ雪の中快適に滑れたのも長くは続かずその後はGPSを頼りに傾斜の緩い沢筋を下りラッセルし、第2リフトの下に到着。第2リフトのゲレンデをシールで登り返し反対側のゲレンデを滑りゴンドラの始発駅へ戻ることができた。駐車場からは千歳の野田さん宅へ立ち寄り、荷造りをして千歳空港へ。千歳空港の居酒屋と寿司を堪能し解散した。



車窓からの北の山脈

飛行場から余市岳

一昨年の秋、大雪山と知床連山ツアーでも野田さんには大変お世話になりました。今回もまたお世話になり快適な北海道の冬とパウダースノーを満喫することができました。野田さん曰く、今回よりももっともっとパウダーなスノーがあるとの事ですが次回のお楽しみにしましょう。本当にお世話になりました。
(錦織:記)