バディのスプリットボード用シールが何度が剥がれ、修正を繰り返し高度を上げます。天候は晴天で無風です。BCには最高のコンディション、白銀と静寂の中を進みます。
12時30分、1990メートル地点で休憩し、時間は十分あるものの、この先に在る駒ノ小屋手前のコルを下るか悩んだ末、これより先に進んでもスキーやスノーボードを楽しむことができないと判断し、駒ノ小屋及び山頂を断念しました。1990メートルを最高高度とし、昼食後、下山することに
雪質は、二日前からの寒気と強風のため、新雪が吹きだまりにできるあの雪質、雪の結晶が壊れ細かい粉状の雪質です。重たい新雪でしたが、結構楽しめました。
13時56分、異常なく下山し、即行で「駒ノ湯」へ、風呂上がりにビールを買い増し、新たな幕営地へ向かいます。幕営地は七入、除雪最終地点まで進みます。日の有るうちに天幕を設営し、夕食のキムチ鍋の準備に取りかかります。今夜も鍋三昧!
途中、御池へは向かわず、ショートカットして広沢田代へ続く尾根の取り付きを目指します。ここで本領を発揮したのがGPSです。ブナの森林の中をGPSによるIFRでショートカットし、進みます。本当にGPSは凄い。今更、GPSの素晴らしさに感動してしまいました。
尾根へ取り付きましたが昨年末の雨で雪が融けいて、積雪量が少なく小枝が顔を覗かせ私たちの行く手を阻みます。積雪量は、2メートルくらいでしょうか!積雪層の一番下を見ると60センチの氷の塊の層になっており、その上にザラメ雪の層、一番上の層に新雪が降り積もっています。ザラメ雪の層と新雪層の境目からなだれる可能性が大きいため注意深くコースを選びます。しかし、30センチほどの新雪層のラッセルと細かいジブ切りで思うように進めません。折り返し時間を13時に決め、熊沢田代を目指します。12時半の時点で広沢平を進んでも帰りは、スキーが進まないため今日もここで心が折れてしまいました。
下山して七入を目指します。途中、林道で振り返り燧ヶ岳を臨みながらリベンジを誓いました。
この後、高橋さんは、ボードにまたがり尻ゼードで七入に15時22分到着
下山撤収後、「燧の湯」へ直行 。ここの湯は、良い湯でした。