東谷山山スキー
2012年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:佐々木 錦織 横山
日程:2013年1月5日(土)
天気 晴れ
東谷山はタカマタギの西に位置する山。標高こそ1,553mだが最近人気の山である。  今回も佐々木さんの計画に参加させて頂いた。 5日朝、田代スキー場駐車場に集合。 私は4日夜単独で出発、二居の駐車場に5日未明に到着。 8時位に田代駐車場で皆と合流、準備を済ませ9時出発、二居の集落へ。



二居の集落から旧三国街道を二居峠目指す。 初見の場所であったが西野さんより近況情報を聞いていた。 除雪終点よりシール登高開始。先行者、トレースともなしの一番乗り。 積雪状況は集落で新雪10cm?だがスキーを履いて脛までのラッセル。 まあ後から誰か追いつくだろうと思っていたが後続皆無。



忠実に三国街道を二居峠へ。峠の東屋にて1本立てる。天気も上々。 ここまで1時間、ラッセルを考えれば予定時間内だろう。



東屋からの登りで少々板をかつぐが尾根を忠実に登る。 所々藪が濃いところを避けたり突っ込んだりして進む。送電線の鉄塔を越え視界の良いところで休憩。 途中に一箇所苦労する場所があり大変であった。 このピッチ1時間以上かかり結構体力も消耗させられたが皆元気だ。 若干天気は曇りがちになってきた。動いていると暑いのだが気温は低いのか休むと結構寒い。今回はテルモス持参なので温かい飲み物がうれしい。 休憩後も終始、脛までのラッセルだ。尾根はだいぶ広くなり藪も薄くなり始めて歩きやすくなる。ラッセルは有るもののこの後の滑走を思うと苦にならない。 こんな良い雪に我々だけの貸切とはうれしい限りだ。 一度曇った天気も快復してきた。 尾根上もすばらしい斜面が広がり下部の薮さえなければここを滑っても良いくらいだ。





時間も14時をすぎ残念ではあるが頂上を諦めて頂上より標高差70m下の肩辺りから北斜面に向けて滑走することにする。14時半滑走開始、約4時間の登り。 初めは頂上から落ちる北の沢に向かってトラバース気味に滑り、後は沢に向かって滑るだけ。雪崩の危険も感じない。


錦織さん


佐々木さん

期待した良い雪質。傾斜は初めやや急だが膝までのパウダースノーでスピードがあまりでないから滑っていて安心だ。 徐々に薮も濃くなり避けながら進むのがなかなか難しい。地形を読みながらなるべく良い斜面、薮の薄い場所を目指して進む。 傾斜も緩くなり、下りラッセルが始まってしばらくして1本立てる。1時間の気持ちの良い滑走であった。


佐々木さん

ここからルートを林道めざし左方面に進むと無事に合流できた。 林道からしばらくで国道と廃屋が見え、雪壁を降りると国道の待避所であった。 貝掛のバス停には行かずここで自由乗降となっているバスに乗ることにする。 あまり待つことなく1時間に1本の16時過ぎのバスに乗ることが出来た。運賃田代まで190円。 田代の駐車場で身支度を整え、鼻先の公衆温泉「宿場の湯」で汗を流した。
今回の山行は入山から下山まで誰とも会わず静かな山行であった。時期として若干早かったのかもしれない。あと1m積雪がほしい。しかしながらパウダーを堪能できてたのしかった。 今シーズンもう一度訪れたい。

横山