荒沢山
2011年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:西野、小野寺、錦織、山崎、小柳夫妻
日程:2012年3月3日
土樽駅の裏山、標高1303mの荒沢山。昨年4月に一度登っているが、そのときは雪も少なく、山麓は薮も出ていて、もうすっかり春山という感じであった。しっかり雪があるときに改めて行ってみたいと思い、再度山行を企画した。昨年から引き続きの参戦の小野寺さんと錦織さん、新人の山崎さん、OBの小柳夫妻と愛犬ボン、総勢6名+ワンで賑やかな顔ぶれとなった。

土樽駅9:10…登山口9:25…荒沢山山頂12:00(12:30出発)…14:20土樽駅

朝8:45に土樽駅集合。ゆっくり身支度をして出発。曇り空で小雪が舞っている。気温はやや高め。車道を歩き、10分ほどで登山口に。歩き始めてすぐスノーシューを装着。しっかりとした踏み跡がついている。平坦な道を進み、建物の脇から尾根に取り付いた。雪はかなり締まっている。最近あまり降らなかったのだろうか。昨年3月の赤沢山は降ったばかりの雪でフワフワだったのと比べるとずいぶん違う。

稜線に出るまでは、そこそこ急な登りが続く。先行者が1パーティーいて、トレースがついてしまっているが、せっかくなので、先行者のトレースをたどらず、ラッセルをしながら行くことにする。先頭を交替しながら、歩きやすそうな所を選んで進んでいく。1時間ほどで稜線に出る。稜線に出る少し手前で、小柳夫妻と愛犬ボンが「ここで待っている」とのことで、以後は小野寺さん、錦織さん、山崎さん、西野の4人で山頂を目指した。

樹林帯を抜けて稜線に出ると眺めがよい…はずなのだが、あいにく今日はガスの中。しかし前方には気持ちよく稜線が延びている。足並みも揃い、快適に進んでいくうちに、山頂方面が見えるポイントに出る。道のりとしては、ここからあと1時間。昨年はここからシャクナゲや松の薮が激しくなり、最後には岩場も出て来たが、今回は薮はさほどひどくなく歩きやすかった。昨年はツボ足でサクサク登った途中の急斜面は、スノーシューだったので、少しひやっとした。最後の岩場はナイフリッジ風になっていて、ドキドキした。そして山頂に到着。周りはガスで何も見えない。しかも風がやや強く寒い。記念撮影だけしてさっさと撤収。

下山はスノーシューを脱ぎ、来た道を戻る。皆さんサクサクと下っていくのだが、なぜか最近下りが異様に苦手になってしまった西野はひとりでゆっくりと下る。途中で小柳夫妻とも合流し、あっという間に下山。行きには適度に締まって歩きやすかった急斜面は、下山のときには水を含んでグズグズになっていた。3月の上越はもう冬じゃなくて春山なんだな、と思う。

結局最後まで天気は大きく崩れることもなく(気持ちよく晴れることもなかったが)、気持ちよく雪山を楽しめた。