本来の計画はそのまま尾根に取り付き、2100/2200m付近まで行き、そこにテントを張ることであったが、急遽出合小屋ベースに計画変更した。小屋の高さは約1900mくらいか? 早速、尾根取り付きまで偵察し雪の状態、踏み跡の状態を確かめる。先行パーティが既におり、ラッセルされていた。その日は、小屋内にテントを張り、翌日の準備、宴会となる。18:00には就寝した。夕食は田仲君特製のダルカレーであった。
2/5(日)
2:00 起床、朝食はインスタントパスタ。お湯を入れて出来上がりである。これも田仲君のアイデア、しかし評判は???。 テントをたたみ、3:45にヘッドランプを点けて出発となる。身につけているのは登攀具、食糧などで荷を軽くしている。スピーディに行きたい、ということである。途中小野寺のランプがチカチカしたが、ポケットの替電池ですぐ元に戻る。夜が白々と明け始める。清里の夜景がきれいだ。5:00には2100m台地(幕営可能)を過ぎ、6:00に2200m付近(去年のテン場)に到着する。植田は昨年もここに来ており、失敗談を話してくれる。そのせいか時間にシビアで11:00に大天狗に取り付けなかったら戻りましょうとのこと。旭岳の白いヒダも朝日を浴びてかっこいい。
カニの爪手前で2人パーティと遭遇する。ラッセルの先行パーティだ。テントをたたんでいる。7:00にカニの爪手前のテラスでハーネス、アイゼンの装着を行う。7:30出発、爪を左から巻き、少し行くと残置ロープが張ってある。念のためロープ出し、右のルンゼ登る、トップは植田、ラストは田仲で、小野寺と錦織はフィックスしたロープをユマーリングで快適に登る。
大天狗手前
大天狗の登り
さらに歩を進めて、ちょっとした岩を巻き、夏道沿いに行き、9:50大天狗取り付きに着く。ルートは右肩から右上、ここも先ほどと同じ要領でロープにて突破する。さほど難しくはない。10:30には大天狗を全員通過し、11:00に稜線に着く。赤岳には行かず、すぐに下り始める。いやなガレ場を下り、12:15キレット小屋の上(台風で道破壊の看板あり)、12:40ツルネ北峰(集合写真)、13:00ツルネ東稜(東綾と書いた道標もある)を下降開始、15:10小屋着。さすがに下りはかったるく、空腹感に苛まされたが、すぐにパッキングし15:30出発、17:50に美し森駐車場全員下山、既に周りは暗くなっていた。帰りの平たんな林道は特に長く感じられた。
以上。
大天狗を過ぎて稜線へ
ツルネ北峰にて
キレット側から見た天狗尾根