谷川岳 雪訓
2011年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:結城、尾家、池部(文責)
日程:2011年12月3日〜4日

■日程
12月3日(土)
6:30八王子集合
9:00ロープウェイ土合口駅着
  日本海側に発達した低気圧のため、八王子出発時からどしゃぶりの雨は土合口駅に付いても降り止む気配すらなく、止むなくロープウェイ駅内にてしばしの停滞。天気予報によれば、午後14時半頃からは回復基調らしいが、早々に降りてきた他パーティに聞くと、天神平の積雪は5〜10cm程度、さらに高所は暴風雨であるとのこと。
14:30行動開始
  驚くほど予報通りに14時頃から雨足が弱まり、小雨の中ロープウェイへ。しかし天神平に着くも、雪は少なく山肌やブッシュが見え隠れし、雪訓ができる状態でない。そこで足を伸ばし、熊穴沢避難小屋まで移動。
15:30熊穴沢避難小屋着
  事前情報にて、10人ほどの学生パーティがいるとのことだったが、幸い到着時には貸し切りだったため、贅沢に小屋内にテント設営させてもらい、ぬくぬくと夕餉をいただく。(しばらくして学生パーティが到着したが彼らは外に設営。夜半に小屋の屋根にあたる風雪の音激しく、やや申し訳ない気分であったが、こちらはほろ酔いで気持ちよく就寝させていただいた)
20:00頃就寝
■12月4日(日)
5:00起床
6:30出発
  夜通し降り通した雪のため、パウダー状の上質な雪が積もり、ようやくの冬山シーズン到来を感じつつ出発。雪訓に都合の良い斜面を探し、肩の小屋方面へ移動したところ、天狗の溜まり場付近にて積雪20〜40cm程度のゆるい斜面があり、そこで雪訓開始。メニューは、以下の通り。
 ・歩き方の基本(フラットフィッティング、キックステップ、トラバース)
 ・アイゼンワーク(登り、下り、トラバース)
 ・確保技術(スタンディングアックスビレイ、東京コンテ、タイトロープ)
 ・滑落停止(斜度がなく滑らないため形のみ)
 ・ビーコン訓練
「作業時はバケツをほる」
「滑り出したら止められない。滑落停止は滑り出す前に」
「スタンディングアックスビレイの背筋を伸ばしクライマー側ロープは真下に」
「雪崩からの救出は15分以内。5分で埋没箇所を発見し10分で掘り出す。救出後は保温につとめ急激な加温は避ける」
 11:40熊穴沢避難小屋 撤収
 12:30土合口駅帰着

久々の冬山であったが、1日目は雪も少なくどうなることかと思ったものの、2日目は期待通りの新雪の上での雪訓開始、さらに途中からは軽い吹雪にもなり、思う存分雪山を満喫した。