谷川 赤沢山
2010年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:錦織良・西野淑子

日程:2011年3月5〜6日

記録
人の少ない雪山をスノーシューで快適に歩きたい。という佐野さんの計画に錦織ほか三名が便乗したが、都合で二名が減り、直前になってリーダー佐野さんが家庭の事情でキャンセル。結局錦織と西野の二名の山行となってしまった。

H23.3.5
土合山の家6:40〜1150m付近12:00〜赤沢山13:45
前日夜関越高速道路を経て水上インターを降りると雪がかなり降っている。土合駅の駐車場へ上がるほんの少しの上り坂が20cmほど積もった雪で登れず、土合山の家の駐車場へ車を止める。車の中で仮眠をとるが外は猛吹雪寒くて寝ていられない。6時頃駐車場の除雪が始まり車を定位置に移動。駐車場からすぐスノーシューをつけて歩き始める。昨夜来の吹雪は収まり天気は回復してきているようだ。土合山の家の裏手を歩き、尾根末端の少し手前の急斜面に取り付くが、古い雪の上に新雪が積もりかなりのアルバイトを強いられる。その後は尾根を忠実に、ラッセルを交代しながら登る。スノーシューを履いても膝くらいまでは沈みピッチが遅い。11時すぎに4人パーティが追いつき、交代でラッセルしながら進む。12時近くになって急な登りは終わり、尾根は東へと進路を変え、南側に大きな雪庇が出来てくる。4人パーティは日帰りのためまたも二人だけのラッセルになるが傾斜がゆるくなりスノーシューの本領を発揮。13:45赤沢山到着。山頂を入れ替わるようにしてスノ−ボーダーが6〜7人滑降をしていった。彼らは赤沢山から南へ伸びる尾根を登ってきたようだ。ここまで時間も掛かりすぎ、白毛門までは到底行けそうも無く、雪洞作りに挑戦する事にした。赤沢山山頂東面に出来た雪庇を利用し、スコップのみで2時間を掛けて何とか二人が入れる雪洞を完成した。

H23.3.6
  赤沢山7:50〜土合山の家10:15
無風快晴、雪洞入口から寝ながらにして朝日が昇るのを見、7:50山頂を後にする。昨日ボーダーが登ってきた尾根を下ることとした。尾根は南西に下っており我々は昨日のトレースがあるので良いが、トレースがないと下りは分かりにくいだろう。こちらの尾根も良く登られていると見え、途中6〜7人のパーティとすれ違う。昨日の苦労とは反対にあっさりと10:15土合山の家に到着。湯テルメ谷川で暖まり帰路に付く。途中、今日一ノ倉東尾根に登攀予定の結城パーティは雪の状態が悪く、予定を変更し西黒尾根を登って無事下山の連絡を受け安心する。


↑新雪のラッセルにもがく西野



←雪洞入口  


↑雪洞の中から朝日を望む