八ヶ岳 南沢小滝、石尊稜、地蔵尾根
2010年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:牛山、西野、長坂、池辺、植田、錦織、小野寺(記)

日程:2011年1月29日〜30日

牛山、長坂、植田にとっては本年既に2度目の八ヶ岳である。3名は3週間前に悪天の赤岳主稜を難なく登り切り、今回の予定は錦織を加えての4名での横岳西壁の石尊稜、そして西野、池辺、小野寺は彼らの後を追うべく赤岳主稜ということで計画された。1日目は氷瀑登攀を楽しんだ。以下、テント生活のSurpriseも含めてのreportになる。
なお、誰も凍傷にはならなかったが、十分にその注意を喚起させる気候・気温の環境であった。
1. 行動概要
2. トピックス
の順に述べる。

1. 行動概要
1-1. 29日(土)
例によりJR八王子駅北口郵便局前に午前7時に集合、2台の車(牛山、錦織)で出発する。高速道路を順調に進み、諏訪南インターを出たところのコンビニで買い物、気温はかなり低いようだ。そこから美濃戸口バス停前を通り過ぎ、赤岳山荘前の駐車場を目指す。しかし残念ながら錦織の車は途中の坂を登り切れず、手前の橋を過ぎたところに駐車する。牛山の車でメンバー全員を山荘まで運ぶ。(帰りの時は錦織の車はチェーンを付けて無事美濃戸口には戻り着いている。)
 赤岳山荘前で準備して10時半頃に出発、南沢に入る。牛山は先頭を急ピッチで進む。途中汗をかいたので帽子を外すが、頭髪にかいた汗がすぐに凍りついてしまう。1時間強を歩き、脇道に入り南沢小滝と出会う。誰も取り着いていない。早速準備して12時から15時くらいまで登攀する。皆当然のことながらダブルアックスである。バイル、アイゼンなど道具の性能をまざまざと見せつけられる。今回新調した2本のバイルも良く利き、モデル、刃の角度など使い方も実感する。

新人の植田君

同じく新人の西野さん

同じく新人の池辺君、右は牛山代表との華麗な登りと共に

同じく新人の長坂さん

昔取った杵柄で、、良さん

格好良く牛山代表

そして、小野寺

南沢大滝見学、、登らず。

15時過ぎに登攀を終了し、行者小屋めがけて出発、16時半頃に到着する。雪が舞い寒い中テント設営、その夜は十分に満喫する。(下記別項ご参照)

1-2. 30日(日)

4時半起床、6時半頃2隊分かれて出発する。
石尊稜パーティ 牛山、長坂、植田、錦織、
詳細記録は別途牛山代表のreportを待つが、14時半頃無事帰幕。
(記録は、6時半行者小屋−8時頃石尊稜取り付き−9時第1岩壁登攀開始−13時半稜線−14時半行者小屋。取り付きで−13度、稜線付近で−20度。風はそれほどなかった。天気は曇り。とても寒かったので休む余裕なく、飲まず食わずで行動になった。) 下記写真は登攀終了後、微笑みながら。



主稜パーティ 西野、池辺、小野寺
文三郎尾根を進む。途中で一名不調となる。昨夜は寒く、よく眠れなかったとのことで出発前から体調不具合を訴えていたが、元に戻らず、尾根上の主稜取り付き点への下降地点付近で撤退を決意する。いかに人が多いとは言え1名で下らせる訳にはいかず、8時15分に3名でゆっくり下る。9時半に帰幕する。その後、西野、小野寺で地蔵尾根を登る。10時過ぎ出発、10時55分に稜線に出る。途中、文三郎尾根で会った数パーティが下って来た。さすがに風は強い。石尊稜パーティはどんな感じかなぁと思いながら11時45分、帰幕する。

石尊稜パーティの淡々とした到着を待ち、テント撤収、16時前下山開始する。17時頃赤岳山荘前、牛山の車で美濃戸口往復、その後来る時と同様に車2台に分乗、温泉に寄って帰京する。

2. トピックス 
 牛山代表の誕生パーティがテント内で盛大に行われた。

Happy birthday to you
Happy birthday to you
Happy birthday dear Tomoki-san ?
Happy birthday to you

の大合唱の中、数本のローソクが、テント内で作られたケーキに灯されたのであった。
(私の知っている限りでは)まさに初めてであり、新しい昭和山岳会の幕開けになる予感のする一夜であった。外は小雪の舞う中、ビール、シャンパン等含め我々も優雅にご相伴にあずかる。
翌日は登攀を控えているにも関わらず、それをものともせず、パーティを開くなど、幸運な牛山代表だけでなく、それを計画した新人諸君にも乾杯!!

以上