荒船山艫岩昇天の氷柱
2009年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
日程:2010年2月21日

メンバー

牛山、他2名

昨年氷が細すぎて敗退したが、今回新しい知り合いとともに来るチャンスを得た。

内山峠待ち合わせ8時のはずが、牛山寝坊のためやや遅れて到着。

08:45 内山峠
09:50 「昇天の氷柱」取付
〜11:40 1P
〜12:30 2P
〜14:20 3P
〜17:00 4P(終了点)
18:10 内山峠

取り付きまで来ると、登るのには十分に発達した1P目の滝が見えた。滝は2段になっていて、2段目はやや細い。同行のTさんがフリーで登り切る。2P目は、やさしい短い滝+滑、Oさんリード。
3P目、右の溝には氷が詰まっているが、左半分は乾いた岩かベルグラだ。牛山リードで登るが、途中左手のホールドがなくなり、左に現れたリングボルトラダーにフックして登ってしまった。ボルト3個ほどつないで、右の壁のボルトにクリップ、そのあたりから氷も太くなり、スクリューを1本決めることができた。そこからは、普通に氷を登ることができた。
そして、4P目、お決まりの笠氷がかなり発達していて、3mくらい張り出している。こんなの登れるのか?? まず、Tさんが登る、最初は氷がないが、溝が狭いのでバックアンドフットで登れる。そして、ある程度上まで達すると氷が詰まった段に乗ることができた。笠の下部にスリングが垂れさがっていて、これが残置スクリューだった。バイルで笠を壊して突破しようとするが、厚過ぎて全く壊れる気配がない。Tさんは、そのままロアーダウンしてきて、牛山と交代。
笠の右は垂直のつるつるスラブで、左はぼこぼこの壁なので、行くとしたら左から笠を越えるしかない。途中まで登り、左のペツルボルトにクリップし、左の壁を探る。しかし、一見ガバに見えたホールドはガバではなかった。バイルで探りながら行こうとするが、傾斜がきつく厳しかったので、例の残置スクリューからのロープでテンションをかけながら探る。すると、1か所いい窪みを発見。そこにバイル2本をかけて身体を上げ、左手で笠の上に打ち込むことができた。体勢苦しかったので、1回テンションして休んだ後、なんとか右も打ち込んで乗りあがった。後は慎重にやさしい氷を登り、抜け口へ。なんとか登れてよかった。


1ピッチ目の滝


2ピッチ目


3ピッチ目


4ピッチ目