谷川岳 一ノ倉尾根
2008年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
期間:2009年3月7,8日
メンバー:牛山、下田

6日(金) 8時半下田車で東川口発、11時頃谷川岳ロープウェー駅着。6Fのぽかぽかロビーで寝る。

7日(土)天気:雪+霧 3時起床、3時45分発。山田、勝山(九十九山岳会)パーティと同行。
一ノ倉出会い小屋5時10分〜6時、衝立前上部略奪点7時30分、懸垂岩着9時10分、 待機後登攀開始11時、1ピッチ目登攀終了13時、5ルンゼの頭16時50分、一ノ倉岳18時、谷川岳避難小屋19時30分

この日はかねてから同行予定の山田、勝山パーティと懸垂岩まで同行した。
登山センターで計画書提出し、雪の少ない林道を歩く。風がとても強く、テカテカ氷の上を歩いてるとき、一度風に体が吹き戻された。一ノ倉の出会い小屋で明るくなるまで待つ。前日の降雪はそれほどなかったようで、雪崩の心配はなさそうなので、衝立前沢を登る。上に行くと多少ラッセルあり。風は徐々に弱まってきたが、ガスは晴れず衝立岩の北稜がかろうじて見える程度。略奪点から、第1岩壁を左に巻きつつ急な雪壁を登っていくと、懸垂岩に到着。勝山、山田パーティが先行し、続いて我々が登る。1ピッチ目は人工ピッチ。ハーケンから何本か残置シュリンゲが延びていて、それを使ってなんとか登る。しかし、残置シュリンゲがなければ自分にはかなり難しいだろう。さらに最後のピンから抜け口までは、アックスを引っかけて登ることになり、難しかった。2ピッチ目は、ルンゼの出口がかぶっていて、ガイドブックにある通り難しかった。左右の壁のつっぱりムーブでなんとか越える。4ピッチまでロープを伸ばして、ロープはしまう。その後も、ところどころきわどい岩稜帯が続き、しばらくするとダイレクトルンゼに自然に導かれる。ダイレクトルンゼは、ルンゼ内のしまった雪の斜面をひたすら登る。アイゼンの前爪しか入らないところも多く、ふくらはぎが疲れる。5ルンゼの頭以降、牛山は疲れが出始める。ガスの一ノ倉岳に着いて、日が落ちてきて、ヘッデンをつける。そこからは、先行パーティの足跡をひたすらたどり、牛山はかなりふらふらになりながらもなんとか小屋に到着。天気はずっとガスだった。降雪は徐々に弱まったが。小屋では山田パーティが心配して待っていた。

8日(日)晴れ 6時起床、7時40分発、9時10分天神平ロープウェー駅
一転して晴れた周辺の山々を見ながら、のんびり天神尾根を下り、ロープウェーで下山。

感想:
当たり前だが、八ヶ岳とは全く違う厳しさを感じた。壁ではピンも少ないし、ロープをしまってからも気が抜けない。また、行程も長く、最後はエネルギーが切れてしまった。まだまだ修行が足りないということを実感した山行となった。しかし、ずっと前から行きたかった一ノ倉尾根をなんとか登ることができてよかったです。(記:牛山)


衝立前沢登り始め


第1岩壁を巻くあたり


懸垂岩に到着、この左奥の壁を登ります。


懸垂岩1ピッチ目


山頂(日曜朝)