城ヶ崎クライミング合宿
2004年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
堀内、久留島、他
2005年1月1日〜5日

2004年春から2005年春にかけての1年間、堀内さんと一緒に、池袋にできたばかりのJ&Sというクライミングジムに通った。(堀内さんはその後も更に1年通い続けた)。それまではフリーを真面目にやったことはなかったが、オーナーが熱心に教えてくれるのでだんだんフリーの楽しさがわかってきて、これからしばらくはフリーだけに専念して技術を上げようと決めた。通う前はルートで5.11前半を3本くらいと、ボルダーで簡単な3級を登ったことがあるだけだったが、秋から冬になる頃には5.12にトライし始めていた。

正月はオーナーと城ヶ崎に5日間行くことになった。今までも何回かあったが、僕たちが講習の手伝いをするかわりに、オーナーは無料で僕たちに教えてくれるのだ。最初の2日はオーナーと3人だけで登り、後の3日は他の客がたくさん混じっての講習となる。5日間休まず登るのは2人とも初めてで、事前に散々脅されたこともあり、秋以降週3日以上はジムに通い基礎体力をつけた。

大晦日の夜、ジムが閉まってから出発。堀内さんは車で、オーナーと僕は終電で城ヶ崎の海岸沿いにある安宿へ。車内で年越しとなる。

元旦と、翌2日は、未発表エリアに連れて行ってもらう。未発表エリアなので、正月なのに誰も人はいない。海岸の駐車場からアプローチ3分でルート数も多く、ロケーションも良い。取り付きには、ルート名とグレードが書いてある。5.10台でアップして、5.11を中心に登る。5.12aも触るが、ムーブの解明で終わり。グレードは全体的に甘めな気がする。夜はオーナーのマッサージ、朝はご飯の買出しと、無料で教わってる分やることはたくさんある。

3日以降、お客が交代でたくさん来る。富戸や浮き山橋であまり登られていない所を、トップロープや、ボルダーマットを敷いて登る。クラックはやらずに、全てフェースの講習である。不安定なところにロープを張りに行くのも僕らの仕事で、アルパインの経験が役に立つ。疲れがたまって、5.11aくらいでやっとだが、何とか5日間、身体はもった。

この年、僕はボルダーの1級、堀内さんは初段を登った。ルートに関しては、成果が出るのに時間はかかったが3年たってから城山で5.12bが登れた。

冬というと山岳会のイメージはどうしても冬山ばかりになりがちだが、このときの城ヶ崎5日間や前年度3月の屋久島のような合宿があってもいいと思う。

(記、久留島)