メンバー 牛山、久留島
30日 東武練馬駅23時発 関越道〜上信越道経由 上楠川着2時30分着
上楠川公民館横で車中泊
31日 天気晴れ
5時 起床
7時30分 出発 (山スキーを履いて)
11時 天狗原
12時 稜線が急傾斜になったところで、スキーからスノーシューに履き替える。
15時30分 熊の遊び場 着
17時30分 イグルー完成
今回はアプローチに山スキーを使ってみた．登山口からしばらく林道を行き，川 沿いにあがるところまでは快調だが，天狗原に登る急斜面ではちょっと難儀した． しかし，だだっ広い天狗原では再び快調にスキーで進めた．牧草地とおぼしき広 場から樹林帯に入り,尾根がはっきりし始めたところで，スキーからスノーシュー に履替える．途中1個所鎖場で急な雪壁を登ったときは怖かった．思ったより時 間がかかり,熊の遊び場に15時半になってしまったので，この日はここまでとし, 予定通りイグルー作りにかかる．スコップと雪ノコ1本ずつしか持ってこなかっ たため，やや効率が悪い．最初イグルーの天井を作る時に何度か崩れてしまい， 不安になるが,なんとか努力の甲斐あって2時間後には形になった．今回のは上半 分がイグルーで下半分は雪洞の半雪洞タイプだ．しかし，中は広くて暖かく，天 井も高くて快適．(写真参照)
1日 天気微風快晴
4時 起床
6時 出発
9時40分 無念の峰
14時20分 第4雪壁の上
14時55分 P1
15時55分 無念の峰
17時30分 イグルー着
6時にイグルーを出発．スノーシューでくるぶしから靴の深さくらいのラッセル の中，無念の峰手前第1雪壁上まで快調に登る．第1雪壁と第2雪壁の間の段差か らロープを付ける．この段差は抜け口がちょっと悪かった．第2雪壁を越えたと ころでロープをしまう．無念の峰からの5mの下りは，懸垂しようと思っていたが 支点が無く，またスノーバーも持ってきていなかったので懸垂できない．仕方な く，ビレイして下りつつ久留島がスコップでステップを刻みながら下る．次は蟻 の戸渡だが雪がしっかりしていて問題無く通過．その次に立ちはだかる斜面は， 尾根に抜ける部分すべてに雪庇が立ちはだかっていて手強そう．牛山リードで登 る．下部の急斜面を登ってちょうど一息つけるところにあった平らな雪に乗った ら,次の瞬間足下の雪ごと落ちた．気を取り直してあがり，夏用の鎖に体を固定 して雪庇掘削作業にいそしむ．徐々に進路を広げ,左側の横向きに生えている岳 樺の木に乗っかって，さらに雪庇を1m以上削り取り，ようやく体が上がれる 道をつけた．高さ10mくらいで1時間はかかった．さらに進むと，またすぐに第4 雪壁(不帰の剣)が出てくる．これはノッペリとした急斜面で，70〜80度くらいに 見えるが，久留島がスノーシューをはいたまま空身で上がる．途中細いブッシュ 3本でランニングを取った．これより上はやさしい斜面だ．リミットとしていた 14時を過ぎていたが，ピークはすぐそこということで空身でピークを往復する． 下りは，第4雪壁，第3雪壁を懸垂で下り,蟻の戸渡と無念の峰はスタカットで通過, 無念の峰からは50mダブルで4ピッチの懸垂で下った．何とか明るいうちにイグルー に帰着．結局この日は終始スノーシューで行動した．
2日 天気雪
4時20分 起床
6時45分 出発
8時 スキーデポ地点(スノーシューからスキーに履き替える)
11時 登山口着
これまでとは変わって降雪の中を下る．登りで苦労した10m程度の鎖場は、懸垂で 下った．尾根が終わった地点でスキーに履替え,懸案のスキー滑走で下りる．最 初は転びまくっていたが,徐々に滑り方を思い出し,あまり転ばなくても下りられ るようになった．天狗原の雪原は快調に通過．その後は,登りで通った下流側の 地図上の登山道に近いルートではなく,上流側の新しい登山道の近くを下った． 沢に下りる急斜面の部分では，そこそこ広い疎林だっので，何度も切り返して 滑ることでスキーで下りることができた．沢に出てからはシールをつけて下った． 結局登山口まで4 時間ちょっとで，果たしてスキーを使ったことで早かったのか 遅かったのか良く分からなかった．
帰りに「よつかど」で天ぷらそばを食う。
難しかったところ。
無念の峰の手前の第1第2雪壁の間の段差(約10m)、
無念の峰からの下り5m
蟻の戸渡りのすぐ上の雪壁(第3雪壁?) (約10m)
第4雪壁(不帰の剣) 雪壁が急傾斜、10〜15m
(記 牛山)
望岳台付近から、無念の峰と第1第2雪壁
今回初挑戦のイグルー、下半分は半雪洞
無念の峰から上部を見たところ、蟻の門渡り、第3、第4雪壁〜ピークまでが見える
無念の峰の下降部分
蟻の門渡りを進む久留島
第4雪壁(不帰の剣)を登る久留島
西岳P1頂上の久留島
頂上の牛山