27日21時横須賀を出発、22時に東北道の入り口付近の東川口で久留島を拾い、 一路東北道を北上。仙台の南の村田ジャンクションから山形道へ入ると徐々に 雪が多くなり、終点の月山ICを下りる頃にはかなり雪が降っている。そこから、 10cm以上雪の降り積もった道を南下し、午前3時過ぎ根子到着。根子では県道 終点で車の中で仮眠。
28日 天気 晴れ時々雪
7時に起き、見附の日の出屋商店という唯一の商店で駐車スペースについて
聞いてみるがないとのこと。根子で民家に聞いてみると、通常神社前のスペースに
とめることが多いそうだが、今年は雪で埋まっている。しかし、神社前のお宅の
おじさんが、親切にもエンジンつき除雪機で、我々の車のスペース分だけ除雪して
下さり、ようやく駐車スペースを確保する。身支度をして、8:45出発。
スノーシューを履いても10cm以上埋まる林道をラッセルしつつ行くと、途中で
2台のスノーモビルが追い抜かれ、以後非常に楽になる。日暮沢小屋12時着、小屋に
泊まる誘惑を振り切って、さらに根子川沿いに林道を進む。13:30林道終点着、
テントを張る。そのあと久留島が一人で30分かけて850m地点までラッセルをしてくる。
29日 天気 雪後吹雪 朝起きると降雪でテントがゆがんでいた。
6:10 C1発、暗いうちに出発し、前日久留島がつけたトレース
をたどる。トレースが終わると格段にラッセルが大変になる。しかも、牛山は体重が
他の二人に比べて20kgは重いので、セカンドを歩いていてもところにより15cm以上も
もぐるのでとても疲れる。ハナヌキ峰を10:10に過ぎ、古寺山手前の高度1200m付近の沢への
降り口付近に12時に着く、この日風が強く、テントでは除雪も大変だし、飛ばされる
可能性もあるので、沢の壁に雪洞を掘る。2時間くらいで雪洞に入る。寒かった。
30日 天気 曇りのち吹雪、稜線は強風が常に吹く
7時雪洞発、古寺山着9:40。古寺山以後は風の強い稜線を歩く。小朝日岳11:00.
小朝日岳を越えたところにあるコルでは、久しぶりに風の弱いところで休むことがで
きた。時々ルートが見え、小朝日岳の斜面などは壁のように見える。途中、小屋手前の
1700m付近の銀玉水(13:30)から上がるところで、ホワイトアウトのため道が非常にわかりにくく
なり、スタカットで登る。小屋までたどり着けるか不安になるが、とにかく進む。
1769m地点からは少し下りになり、15時小屋に着く。大朝日小屋は2階から問題なく
入ることができた。内部は、とてもきれいで、1階にはトイレもあった。2階にテントを
張って中に入る。
31日 天気 晴れ時々雪、後晴れ、稜線では常に強風
6:40小屋発、7時に大朝日岳でご来光を見る。7時半小屋発、中岳には8時に着く。
このあたりは、視界があったので楽に行けたが、ガスっていたら全くわからないだろう。
西朝日岳の登りでは、ラッセルに苦しめられる。また、雪庇が非常に大きく、端から20mも
左によって進む。西朝日岳9:30、竜門岳11:00.
竜門山では、降り口がわかりにくいが地図とコンパスを信じて進むと
雪庇の奥に見つかる。竜門山を下るとすぐに登ってくる10人以上のパーティーとすれ違い、
以後トレースをたどる。1565ピークの手前のナイフエッジはそこそこ切れているが、
トレースもありロープを出すこともない。このあたりでアイゼンを脱ぎ、スノーシューに
履き替えるが、以後も1565mピークの下りなどに硬い斜面が出てきて、早まったことを知る。
清太岩山13:20.
清太岩山の先の1359ピークのさらに北のこぶから先は、完全に樹林帯となる。
スキーで下ったらさぞかし楽しいだろうと思われる斜面を一気に下る。1226mの台地には、
先ほどすれ違ったパーティーのものと思われる天場跡がある。さらに樹林帯を下り、14:50
日暮沢小屋着、加藤を1時間ほど待ち、16時小屋発、17:50〜19時までには3人とも根子に着く。
車を掘り出し、出発。山形で唯一見つかったガストで紅白を見ながら夕食、その後山寺に初詣、
山寺の奥の院まで登るとたいへん長い。それから高速を飛ばして、横須賀に元旦の朝9時頃着。
感想
デポ旗について、我々は竹ひごのような棒を20本に赤い布をつけて持っていったが、数とし
てはホワイトアウトのなかを往路下山をするには足りなかったと思う。途中ですれ違った
パーティーは100本以上持っていたし、これでもかというくらいに打っていた。やはり朝日は
大量のデポ旗が必要なのかもしれない。ラッセルは所々大変ではあったが、強いラッセル要員に
恵まれたパーティーでないにもかかわらず、いいペースで行動できた。初めて行ったので、
例年に比べて多いのかどうかわからないが、少なかった可能性は考えられる。
今回は、先週に引き続きスノーシュー(MSRデナリアセント)を使ったが、わかんよりは、
特に深い雪の下りやすさの面で優れていたと思う。また、硬い斜面の上り下りでも慣れれば
使いやすいと思った。ラッセルのときも歩きやすかった。
予定では、行動5日予備4日とっていたが、天気にも恵まれ4日間で完登することができた。
景色を楽しむことはほとんどできなかったが、大朝日周辺だけは晴れ、多少周りの山も見る
ことができて、幸運だった。
(記 牛山)
大朝日岳頂上
大朝日岳頂上
大朝日岳と小屋を背にして、中岳へ向かう。