台湾の山 南湖大山
2026年度山行報告(C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー佐々木正人、錦織良、山岡純子、松田幸弘(甲府)、小野寺斉
期間:2026年6月14日〜19日
昭和山岳会 小野寺斉

台湾の山に行って参りました。これは2018年11月の玉山に続くものです。目標の山は南湖大山(3742m)でした。期間は2026年6月14日〜19日になりました。
玉山は昭和山岳会HPに記録が載っています。当時は2600mまで車で入り、途中は排雲山荘に宿泊、その後に頂上というほぼ日本の富士山に似た形態でした。南湖大山の前に台湾の山について簡単に記述します。

1. 台湾の山の外観
南湖大山の記録の前に台湾の山について概観します。
台湾五岳と呼ばれる5つの大きな山があります。やや下に位置を示す図を用意しました。
玉山、雪山、秀姑巒山、南湖大山、北大武山の5つの山です。
@中央山脈:台湾を南北に貫く台湾最長の山脈。最高峰は秀姑巒山(3,825m)
      南湖大山はこの山脈の北部に位置しています。
A雪山山脈:中央山脈の西北部に位置し、西南方向に伸びる山脈。最高峰は雪山(3,886m)
B玉山山脈:中央山脈の西側に位置し、高雄市まで伸びる山脈。台湾最高峰である玉山(3,952m)を有する。
C阿里山山脈:玉山山脈の西側に位置し、3000m峰が無い比較的緩やかな山脈。最高は大塔山(2,663m)
D海岸山脈:東部の海岸沿いに伸びる山脈。北から南にかけて急峻な地勢に変化している。最高峰は港山(1,680m)
個々の詳細は下記のとおりです。
1. 玉山(ぎょくざん):
・ 標高: 3,952m
・ 特徴: 台湾で最も高い山であり、玉山山脈の主峰です。日本統治時代には新高山と呼ばれていました。玉山国家公園に指定されています。
2. 雪山(せつざん):
・ 標高: 3,886m
・ 特徴: 台湾で2番目に高い山で、雪山山脈の主峰です。日本統治時代には次高山と呼ばれていました。
3. 秀姑巒山(しゅうこらんざん):
・ 標高: 3,829m
・ 特徴: 中央山脈の最高峰で、アクセスが難しいため、登山者にとっては挑戦的な山とされています。
4. 南湖大山(なんこだいさん):
・ 標高: 3,742m
・ 特徴: 中央山脈の北部に位置し、その美しい山容から「帝王の山」とも呼ばれています。
5. 北大武山(ほくだいぶざん):
・ 標高: 3,092m
・ 特徴: 中央山脈の南端に位置し、地元民に聖山として崇められています。冬季でもアイゼンなしで登頂可能なため、初心者にも人気の山です

2. 南湖大山について
玉山から戻り、何人かの方から台湾の山に行きたいとのお話がありました。しかし、種々の事情から実現には8年ほど要しました。目標の山も当初は雪山でしたが、上部の小屋の改修目途が立たない、外人はテントを張れないなどの理由で中止になり、また個々の方の休暇のことなどがあり、最終的には2026年の3月に山が確定しました。
参加者は東京4人、甲府1人の合計5名です。その後に入園許可の申請があり、許可取得までに約3ヶ月要しました。
従って結果的に6月になったわけですが、時期的なこともあり、担当のガイドに確認したら概ね晴れるとのことでした。
3. 南湖大山登山
日時2026年6月14日〜19日
メンバー 佐々木正人、錦織良、山岡純子、松田幸弘(甲府)、小野寺斉 の5人
台湾山岳協会ガイド 林哲全
下記は登山ルート概略です。

14日(日) やや遅れて台湾松山空港に到着、両替する。円安を思い知らされる。
  車で宜蘭縣にある礁溪山泉?泉飯店に到着。天候 雨
  セブンイレブン等で翌日からの食料等調達、その後夕食、日曜なので食堂は家族連れにぎわっていた。

15日(月) 朝方は曇り。7時バスにて出発、途中の食料品店などを通り9:30に勝光山登山口に到着。雨が降り出し、雨具を装着する。

10:00 出発、トラクターも通れる林道を2kmほど歩き、登山道に入る。
11:45に勝光山(2285m)を過ぎて12時30頃6.7登山口に到着、ここから南湖大山への登山道になる。
傾斜のある山道を登っていく。進んだ距離ごとに100mごとに、例えば10.1kmとか9.7kmとか印が付いている長方形の石が埋まっている。雲稜山荘辺りは確か11.7だったと思う。里程標識のようなものか。
多加屯山(2793m)及び前峰を経て雲稜山荘(2615m)に到着、18:30.
寝袋は備え付けがあり、貸し出してくれる。先客が2名いた。部屋は2段になっており、床にはマットが敷いてある。特に暖房はない。食事は立って食べる。勿論座ってもよいが専用の椅子がある訳ではない。
ここで調理をしている呂さんに確認、トイレは何処にありますかと聞いたら小屋の外を指さしどこでもトイレだと笑いながら教えてくれた。しかし、そのような痕跡はない。冗談なのか、しかし実際には「厠所」と書いた看板があり、実際にトイレだった。形式は丁度日本の南アルプスの農鳥岳のものに似ている。勿論内部には「紙等のものは捨てないように」との注意書きもあった。
小屋の水は天水を利用し、お湯にしている。食事にはほぼショウガスープが出る。台湾の人と我々は別メニューだった。ご飯とみそ汁がついており、おかずもある。美味しく食べることができた。

下図は山荘の中の様子、及び外観。かなり大きくて広い。
食料等の荷揚げも行っている。また、小屋の上にはプロペラがあり、裏にはソーラーパネルがあった。

16日(火) 6:00 雨の中を出発。
一度下りになるが、そのあとに登りが続く。
台湾は緯度線的に玉山を境に熱帯と亜熱帯に分かれる。歩いていても森は日本より深い。原始林/K森林を行く。熊も住んでいるが、日本みたいに里山風になることもないので奥にいて表に出てこないらしい。呂さんが我々を追い越していく。

10:30に審馬陣山(3181m)に着く。ここは台湾100山の一つだ。
ここで呂さんがお湯を沸かしており、林さんは審馬陣山に登ってこいと言う。僅かに5分もかからない距離だ。写真を撮り戻ってきたら林さから相談があるという。要するにここで下らないかとのことらしい。呂さんから提案があったようだ。このまま進んでも時間がかかるとの事。雨は降ったり止んだりであった。しばし相談したが、ガイドのいう事でもありということで、諦めて従うことにした。下記写真は審馬陣山。従って11:00過ぎに引き返し、雲稜山荘に14:30に戻る。

山荘は下から登ってくる人で前の晩とは比べ物にならないほど人が増えた。20人から30人は来るとのこと。
17日(水) 1日休みとなる。休みと言っても場所的にどこに行く宛てもない。
18日(木) 下山開始。5:30出発、朝から晴れる。

 上図は小屋から見えた山。中央山脈の中の中央尖山(3703m)? らしい。南湖大山の南に位置する。

多加屯山は登山道から僅かに外れたところにある。下記標識に2795公尺と書いてある。
晴れた稜線を行く。下記右は雪山。

多加屯山を過ぎたあたりに国立公園の立て板がある。
その場所から雪山が見える。

進行方向下ったところには雨量計? がある。

この辺りを8:20過ぎに出発し、勝光登山口に着いたのが11:00頃。運転手さんが缶ビールと粽を持ってきてくれた。

バスに乗り、南湖大山の旧登山口で一度下りる。

15:00頃にホテル到着

リラックス
19日(金) 最終日

九?老街見學           松山空港搭乗口にて
以上