北岳バットレス4尾根主稜
2023年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーMD(甲府昭和)、NK、NN(記録)、
日程:2023年9月12日(火)?9月14日(木)


9月12日
広河原11:00…白根御池小屋13:30
9月13日
白根御池小屋4:40…Bガリー大滝取付7:00…4尾根下部岩壁取付8:45…4尾根主稜取付9:45…4尾根終了点13:40…北岳山頂14:20…肩の小屋15:00
9月14日
肩の小屋5:40…白根御池小屋7:00…広河原9:20

9月12日 晴れ
朝6:00に南浦和を出発し、NK車で芦安に向かい、駐車場でMDさんと合流。当初は11時のバスに乗車予定だったが、早めに到着できたため、10時頃の乗合タクシーで広河原に向かった。
この日は白根御池小屋に行くだけ。だいぶ早くに到着し、入山祝をし、仮眠をとり、夕食後すみやかに就寝。山小屋が快適すぎる。

9月13日 晴れのちガス
4:00起床、各自朝食をとり、まだ薄暗い中を出発。歩き始めてすぐ明るくなった。バットレス沢入口から踏み跡をたどり、Bガリー大滝へ。取り付きでハーネスを装着、クライミングシューズを履く。2ピッチで終了点。今回はすべてのピッチをMDさんがトップ、NKとNNがフォローで登った。
Bガリー大滝終了点からは顕著な踏み跡をたどる。Cガリーのザレた斜面は急いで進む。そのまま踏み跡を下り、4尾根下部岩壁へ。思っていたより難しいクライミング2ピッチで4尾根主稜の取り付きにたどり着いた。ここまでは快晴で暑いくらいだったが、準備をしているうちにガスが出てきて、登攀中はずっとガスの中だった。
全9ピッチ、登り慣れているMDさんがトップですんなりと登り、NKとNNが後に続く。1P目の登り始めのクラックや、5P目の三角形の垂壁も、MDさんにアドバイスをいただきながらスムーズに登ることができた。マッチ箱から懸垂し、さらに進む。
枯れ木テラスからのナイフリッジは以前来たときよりも薄く険しくなっているような気がした(たぶん気のせい)。そして最終の城塞チムニーをMDさんが登り始めたところでポツポツと雨が降ってきた。岩がどんどん濡れて絶望的な気持ちになるが、土砂降りになる前に抜けたいので躊躇なくスリングを掴み、トップアウト。少し上の広場でロープを片付けているうちに雨は止んだ。
踏み跡をたどりながら進み、稜線の登山道に出たらあっけなく山頂に着いてしまった。記念撮影をし、肩の小屋に向かう。当初の計画よりだいぶ早く小屋にたどり着けたので、ゆっくりと登頂祝いができた。

9月14日 晴れ
4:00起床、4:45朝食。
5:20ごろに小屋の前から日の出を眺めてから下山。広河原までの道のりは相変わらず急で長い。
9:20ごろに広河原に到着、10:00のバスで芦安駐車場に戻り、駐車場脇の白峰会館で温泉に入り、食事をして解散、帰途に着いた。



Bガリー大滝を目指す


Cガリーの通過


馬の背を登る。背後にマッチ箱が見える


ナイフリッジを慎重に進む


北岳山頂に到着


白根御池から、登った北岳バットレス4尾根をバックに