北アルプス 剱岳八峰六峰Cフェース 剣稜会ルート
2022年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーNK,SM, SK、会員外1名
期間:令和4年7月23日〜26日


記録
 秋田のOB鈴木康一君から、4月に鳥海山でお世話になった佐藤さん(康一さんの友人)が剣岳へ登りたい!との連絡をもらい今回の計画をたて八ツ峰六峰のCフェースと源次郎尾根の登攀を企画。70歳過ぎ2名と60歳過ぎ2名では小屋泊まりを予定するも真砂沢ロッジの予約が取れず止む無くテント泊の重量登山となってしまい、果的には計画の半分しか達成することができなかった。

R4.7.23(雨)
12:15室堂〜15:50剣御前〜18:30真砂沢ロッジ
 扇沢で鈴木さんたち2名と合流し室堂へ、室堂では雨に降られ歩き出しから雨具を着て歩き始める。重荷を背負い剣御前小屋へ、雨は上がり剣岳山頂や八ツ峰もガスの切れ目から見えるようになってきた。剣沢雪渓を下り平蔵谷雪渓・長次郎谷雪渓の出会いを確認し何とか明るいうちに真砂沢ロッジへ着くことができた。テント泊は時間と周りを気にせず入山祝いをすることができるのだが飲みすぎて就寝が遅くなってしまう。

R4.7.24(晴れ)
5:50真砂沢ロッジ〜9:30剣稜会ルート取付き〜15:00終了点〜五六のコル〜18:30真砂沢ロッジ
 手術の後遺症のある佐々木さんは登攀を断念、テントキーパーとして残り3人で長次郎谷を辿りCフェースへと登る。青い空と雪渓と岩壁のコントラストは気持ちがいい。Cフェース剣稜会ルートの取り付きも明瞭で快適な登攀だが40年ぶりの登攀や登山靴では慎重にならざるを得ず時間が掛かってしまった。ジージー達の実力といったところか?でも乾いたフェースや高度感のあるルートは秋田の山には無いので楽しんでもらえたと思う。終了点からは2回の懸垂下降を経て五六のコルへ、まだ亀裂の入った雪渓が残っており、間を縫って長次郎雪渓へ、真砂沢ロッジへ着いたのは昨日と同じ時間となってしまった。心配した佐々木さん捜索隊の出迎えを受けテント内でのご苦労さん会となった。

R4.7.25(晴れ)
7:00真砂沢ロッジ〜9:50ハシゴダン乗越〜内蔵助谷〜16:15内蔵助谷出合
 前日の登攀ですっかり満足してしまい、源次郎尾根登攀計画は放棄。天気も下降気味であることから1日早く下山することにする。40〜50年前ハシゴダン乗越のルートは何度も通過したが年とともに辛いルートとなる、特に下りはゴロタ石の歩きにくいルートで時間が掛かってしまった。4時過ぎ内蔵助谷の出会いに着き、ダムからの最終バスに間に合うかどうかの微妙なところなので、無理をせずにテントを張ることにした。

R4.7.26(晴れ)
5:45内蔵助谷出合〜9:30黒四ダム
 前夜一時的に雨に降られたが大事にはならず晴れの朝を迎えた。ロッジの情報では出会いからダムの下までの間で一部雪渓が残り困難な箇所があるとの情報を受けたが、だいぶ溶けており問題なく通過。ダムまでの最後の登りを登り切り終了となる。
(錦織:記)



剣御前からの剣岳                       真砂沢ロッジからの出発


八峰六峰                            剣稜会ルート1P目


剣稜会ルート3P目                        剣稜会ルート5P目


剣稜会ルート5P目