火打山・妙高山
2022年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーNN
期間:2022年7月10日(日〜11日(月)


7月10日(日)晴れ、山頂周辺は曇りのち雨
笹ヶ峰8:30…黒沢橋9:05…富士見平10:25…高谷池ヒュッテ11:05(11:45発)…火打山13:00…高谷池ヒュッテ14:30(幕営)

前夜24時池袋発の夜行バスに乗って長野駅へ。北しなの鉄道の始発で妙高高原駅に向かい、路線バスに乗って登山口の笹ケ峰へ。
歩き始めから既に暑い。高谷池ヒュッテの水場が不安だったので、黒沢橋で黒沢の水を汲む。全部で4.5L、重い。黒沢橋からひたすら黙々と登る。
富士見平分岐あたりから雲の中に入ってしまうが、日が陰ってありがたい。歩き続けるうちにひょっこりと三角屋根の高谷池ヒュッテにたどり着いた。
テント場の受付を済ませ、テントを設営し、荷物を軽くして火打山へ向かう。高谷池から天狗の庭に向かう道中、ハクサンコザクラやミツガシワ、キヌガサソウなどの花が咲き乱れ、テンションが上がる。雪渓が1カ所あったが、傾斜のないところですんなり進めた。
夏の高山植物がたくさん咲いているのを見ながら、急な登りを詰めていく。
山頂は見晴らしがよいはずだが一面の乳白色。ぱらぱらと雨も降ってきたので、早々に撤収。花の写真を撮りつつゆっくり下っていると、徐々にガスが晴れ、周りの山々が眺められた。登ってきたのと同じくらいの時間をかけてテン場に戻る。
戻ってしばらくすると雨がひどくなった。夕食をとり、することもなく19時ごろに就寝。


高谷池ではハクサンコザクラが満開だった。


火打山の山頂。ガスで何も見えない


天狗の庭から火打山方面を望む


高谷池。高谷池ヒュッテとテン場が見える

7月11日(月)曇りときどき晴れ
高谷池ヒュッテ5:20…黒沢池ヒュッテ6:10…長助池分岐7:20…妙高山8:40(9:15発)…天狗堂10:10…燕温泉12:10
5:00起床、朝食をとり、テントを撤収して出発。晴れるかと思っていたが、雲が多めで周囲の眺めもいまひとつなのが残念。
黒沢池ヒュッテを過ぎ、ひと登りで大倉乗越へ。目の前に妙高山が大きくそびえている。大倉乗越から長助池分岐の区間、雪渓のトラバースがいやらしい。区間は短いが、落ちたら止まらなそうなので面倒がらずにチェーンスパイクを装着。長助池分岐から先も少し雪渓が残っていた。
長助池から先は大きな岩を乗り越すように進むところが多くなり、なかなかつらい。山頂(北峰)にたどり着いてほっとする。少し日差しも出てきたので、雨で濡れたテント類を広げて乾かしつつ、周囲の山々を眺める。
30分近く北峰でのんびりし、先に進む。南峰を過ぎ、わかりづらい岩場を下っていく。鎖場があったり、足場の悪い急斜面があったりと、なかなか気が抜けない。天狗堂を過ぎ、燕登山道へ下っていく。登山道が真っ赤な沢床の北地獄谷沿いになるとほどなく、麻平との分岐。小滝を眺めながら、靴を脱ぎ、沢の水に脚をひたして一息つく。
ほどなく舗装道路になり、振り返ると称明滝と光明滝が美しく眺められてちょっと感動。さらに舗装道路を下り続け、燕温泉にたどり着いた。


長助池の先は雪渓がしばらく続いていた


妙高山の山頂(北峰)

● 山行メモ
・ 笹ヶ峰へは妙高高原駅から頸南バス「笹ケ峰直行バス」が運行。例年7月2週目の週末から10月最終週の週末まで毎日運行。1日3便。
・ 燕温泉からは妙高市市営バスが運行。越後ときめきラインの関山駅まで、1日7便(2022年時点)。
・ 水場は黒沢が水量豊富。長助池の沢でも水がとれたと思う。高谷池ヒュッテの水場は水が豊富に出ていた(要煮沸。他者の記録では茶色く濁っているので煮沸しても飲む気になれない…とあったので下から担ぎ上げた)。
・ 高谷池ヒュッテのテン場は、半分くらい雪に覆われていた。雪に覆われていないところも水浸しのところが多く、今回は雪の上にテントを設営した。夜は冷えた。
・ 下山後、温泉街の宿で立ち寄り湯をした。入浴料600円。硫黄の匂いで肌当たりのよい温泉。よかった。