秩父 荒川水系浦山川 冠岩沢
2021年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーNN、NK
期間:2021年8月10日

冠岩橋8:45… 林道終点(入渓点)9:00…2段15m滝10:15…登山道12:20…冠岩橋14:20

計画していた中央アルプス縦走を台風により中止にした。3日間の予定がなくなってしまったが、台風の影響が少なそうな南関東で、多少天気がよさそうな日を選んで、日帰り沢の計画を立てた。登れる小滝が連続して楽しい…という前評判?の、秩父の沢に足を運んだ。

秩父さくら湖(浦山ダム)の湖岸を進み、冠岩橋からスタート。15分ほど林道を歩き、林道終点からすぐ、鳥首峠との登山道と分岐するところから入渓。最初にいくつか堰堤を越えた。
たしかに登れる小滝がいくつもあり、楽しい。気温が高く、積極的に水流を進む。少し前の記録では倒木が多い…と聞いていたが、登るのが困難なほどではなく、あまり気にならない。
入渓して1時間ほど進むと、前方に2段15mの滝がちらちらと見えてきた。その手前の3段の小滝を登り、滝に近づく。水量も多く、なかなか立派な滝だ。滝の左壁をロープをつけて登る。乾いているしホールド、スタンス豊富で登りやすい。途中に残置ハーケンが2本あり。滝の落ち口の立木でビレイ。
2段15mの先の二俣を右に進む。その先も小滝が連続して楽しい。渓相も美しい。スダレ状大滝25mは右から巻いた。巻きとはいえなかなかの急斜面で、ザレと岩で足場が悪くヒヤヒヤする。登り切るとうっすら踏み跡があり、すんなり滝の落ち口に出られた。
赤い岩の8m滝は右から登れそうな気がしなくもなかったが、「通常は右から巻く」とルート集にあったので巻く。25m大滝と同様にザレ&岩の急斜面でヒヤヒヤするが、こちらも滝の落ち口にすんなり出られた。
赤岩の滝の先の二俣を右へ進むとほどなく水が枯れる。少し沢筋を進み、よさそうなところで左岸の斜面を登り、大持山と横倉山の間の登山道に詰め上がった。下山は冠岩沢の左岸尾根を下降。2カ所の尾根の分岐を間違えないように進み(何度か危うい方向に進み、NKのGPSのお世話になった)、冠岩橋に下山した。
武甲温泉で汗を流し、道の駅みなので野菜をお土産に買い、帰途に着いた。


前方に見えているのが2段15m滝


3段の滝を登るNK


2段15mの滝、左壁を登るNN


水線通しが快適


最後の赤岩の滝8mが見えてきた