南秋川・矢沢
2020年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーAM, KH, MY
期間:2020年8月21日

会の先輩,Mさん,Kさんと共に,猛暑の中,沢歩きを楽しんだ。
3年ぶりの沢なので,とにかく楽しく歩きたい!を目指し,『ウォーターウォーキング』というガイドブックを参考に選んだのは南秋川の矢沢。
武蔵五日市駅に8:00集合。タクシーで南郷バス停手前の林道を少し入ったところまで入る。タクシー代は6000円ほど。落合橋の袂で沢装備に身支度。しばらくぶりに履くネオプレーンソックスと沢靴の感触が懐かしい。
9:06 落合橋の少し手前から沢床へ降りて水の中をどんどん歩いていく。10分ほど歩くと川岸の工事現場に遭遇,そうか,今日は平日だった。工事している傍らを申し訳なく思いながら歩かせてもらった。
ゴーロが続き,ときおり小さな釜をヘツッたりしながら気持ち良い水流の感触を楽しんだ。

2m滝もなんのその,身が軽いM先輩は果敢に左から突破していく。水しぶきが心地よい。
大岩手前の開けたところでちょっと休憩。
下界は今日も猛暑だろうなと思いながら行動食の交換会。私の持ってきたチョコパイは暑さのため,ぐにゃぐにゃと化していた。すみません。

緩やかな流れはまだまだ続く。大岩の先,左右が高いコンクリートの壁となり,堰堤が現れた。右から越えられそうにも見えるが,向こう側がわからないし,ロープが欲しい。でも泥だらけになるのはイヤだし,とあっさり林道へ回避。堰堤の少し先に沢へ降りる道があった。草木には棘があるので要注意です。
抜けるような青空が眩しい。

小滝とナメの連続,2段3mの小滝を超えると前方上部に橋が見えた。これが山ノ神橋のようだ。ここで,いったん沢から離れる。
   上がったところは,何か小屋の跡らしい。

さあ,この後は矢沢の上流域に入る。
矢九郎橋の先から再び入渓。すぐに2mほどの堰堤にぶつかる。戻って林道へ回避しようと思った矢先,K先輩が堰堤左脇に抜けられそうなヤブの小道を発見。突進していく先輩2人に続いてヤブコギの訓練となる。それにしても棘が痛い。指先まで被う手袋がほしいところ。無事に堰堤を乗り越えた。小さな釜は左から突破。この先もナメと小滝の連続で楽しい。中流域よりも水温が冷たく感じる。そうこうするうちに,軍刀利沢の出合に到着(12:08)。軍刀利沢の遡行は,ここまで林道を詰めてくるが,入渓点にはピンクのテープが長々と張られていた。これでは間違いようがない。軍刀利沢も楽しい沢,機会があったら訪れたい。
綺麗なナメが続く。黒い波型の模様が入った綺麗な岩畳の上を心地よく進む。
小滝も水流通しに歩ける。陽射しを浴びて快適な沢。

大きくて深い釜が出てくる。プール以外で泳ぐのが苦手で尻込みしている私のために,先輩方は左からヘツるポイントを探し出してくれた。足はイマイチだが,なんとか渡れた。
沢幅が狭くなりゴルジュになると7m滝がある。
またもやM先輩が果敢に右側からトライ。途中で左に移って落ち口に上がる。身軽だなぁ。
2番手は私。ホールドはある。しぶきでメガネが見えづらい。ラストはK先輩。上から見下ろすと結構水量がある。

だんだん川幅も狭くなり,倒木が目立つようになってくる。いつの間にか,林道終点の橋が見えてきた。
適当なところで沢から上がり,13:15,本日の遡行は終了。核心は,堰堤越えでした。
楽しい沢歩きにお付き合いくださった先輩方,ありがとうございました。