稲子岳南壁
2016年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー 結城、中山、阪辻、尼子(記録)
期間:2016年9月25日(日)

前夜、結城車にて八王子駅22:00発、24:10頃、稲子湯の駐車場着。1時間ほど缶ビール片手に雑談。
AM5:00起床、AM5:35出発。1時間半ほどで、しらびそ小屋着。この先、ルートの取付きまでのアプローチが今日の核心だった。
しらびそ小屋から20分ほど歩いたところで登山道から離れ、樹林帯へ入っていく。緑色のロープが張ってあり、銀色のテープが垂れ下がっている。最初、ここを通り過ぎて登ってしまい、GPSと地形を見比べて通り過ぎているのでは?と引き返した。張られているロープの端から入り、ヤブの薄いところをねらって踏みこみ、それらしき薄い踏み跡を辿り、最後は急登を詰め、出たところは壁の左端。正面の壁の上部には大チョックストーン(?)が見える。左に寄り過ぎたようで、少し戻って無事に左方カンテの取付きに着いた。目印(?)の赤い残置ハーケンがある。

AM8:50 結城・尼子パーティが先行してスタート。結城リードで始まり、以後はつるべで行く。壁というより岩稜帯(崖登りか)を快適に登り続け、あっという間に抜けてしまった。5ピッチ(実質4ピッチ)でAM10:35終了。10:50には後続の中山・阪辻ペアも到着。ガスもとれ、時折吹く風がさわやかに感じる。

このルート、残置は比較的豊富であり、カムを使うといってもピンポイントだった。あえて残置無視でオールナチュプロでいくならワイド系のカムもあったほうが良い。左方カンテルートより左手にあるフェースや隣のクラックルートがとても魅力的で、登攀中ついつい目を奪われてしまった。登山大系には、様々なルートが載っているが、今はもう手がつけられていないのだろうか。
  山頂からは一般登山道を下山。北八ヶ岳の緑濃い景色を堪能しつつ、13:10駐車場着。今シーズン、久々に「山」を感じられた山行でした。皆さん、お疲れ様。