谷川岳一ノ倉沢中央稜
2016年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー牛山、阪辻(記録)
期間:2016年9月10日

9日
22日新白岡駅集合。24時ロープウェイ駐車場到着。テント設営後、ビールを飲む。阪辻がモヤモヤした悩みを打ち明け、それに牛山さんがモヤモヤと答える人生相談が1時間くらい続く。25時就寝。

10日
04:30起床
05:00 駐車場発
06:00 一ノ倉沢出合
07:20 中央稜取り付き
07:40 登攀開始
09:00 4ピッチ目終了後、休憩
09:30 5ピッチ目登攀開始
11:00 登攀終了
11:30 北稜懸垂下降開始
13:00 略奪点到着
14:10 衝立前沢出合着
14:45 一ノ倉沢出合到着

朝4時半起床。5時駐車場発。林道を歩いているとポツポツと雨が降る瞬間があったが、笠ヶ岳〜白毛門方面は青空が見える。「ザック小さいね」との牛山さんの指摘に、「ギアをごっそり忘れたかも」と不安になる。「ハーネスと靴があれば登れる」「でもATCがないと懸垂できない」などと話すうちに一ノ倉沢出合に到着。朝日を受け赤く染まる岩壁に虹がかかっている。吉兆かな。7時40分登攀開始。奇数ピッチ牛山さん、偶数ピッチ阪辻。
1ピッチ目、牛山さんリード。淡々と登っていきビレイ点に到着。そういえば、牛山さんと無雪期にクライミングするの初めてだったことを思い出す。2ピッチ目阪辻がリード。岩の左側にトラバースした後、湿ったルンゼを登る。ルンゼ左の乾いた岩に行きたくなるのをこらえ、右の岩に乗り移る。3ピッチ目は快適な岩登りだったと思うが、特に印象なし。4ピッチ目は中央稜の核心らしいが、ルートについて特にアドバイスはなく、牛山さんは「チムニーを超えたらすぐにビレイ点があるからそこで休憩しよう」とのこと。外傾気味のホールドが続くフェースを登り、上部のチムニーに入る。初めはステミング、さらにバック&フットの体勢になり登る。牛山さんが4ピッチ目ビレイ点に到着後、休憩。「クライミング日和ですね」「クライミング楽しいね」など、行動食を食べながら景色を楽しむ。「この上は簡単だから」と牛山さん。
5ピッチ目も印象なし。6ピッチ目、トポにはルンゼとあるが、ルンゼの右側にあるカンテ部を登る。全ピッチでいちばん気持ちのよいピッチ。7ピッチ以降は、階段状の草付きをスタカットで登り、9ピッチで登攀終了。
休憩後、北稜を下降。懸垂下降を6回繰り返しコップスラブ下に到着。衝立前沢の悪い下りをこなし、もう一度懸垂下降をして本谷に到着。ヒョングリの滝下から右岸にあるルンゼ状の草付きをドロドロと登り登山道に合流。「疲れましたね」と言いながら一ノ倉沢出合に到着。天気に恵まれて、牛山さんの足を引っ張ることもなく、よいクライミングができた。


一ノ倉沢にかかる虹


中央稜1ピッチ目を登る牛山


衝立前沢を下降し下に見える本谷をめざす