利根川水系 湯檜曽川白樺沢
2016年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー西野(記録)、錦織
期間:2016年9月3日

土合橋駐車場6:10…湯檜曽川入渓8:30…白樺沢出合9:10…大滝9:40…登山道12:10(12:30出発)…土合橋駐車場15:00

 前日22:00に南浦和駅に集合し、錦織車で土合駅まで向かう。奥の待合室は施錠されているが、それ以外は今までどおりに出入りができ、改札の内外で宿泊しているグループも多かった。…が、多少騒がしく酒臭かったので、駅舎外で幕営。 

 翌朝5:30起床、ガスガスだったが、準備をしているうちに青空が見えてきた。土合橋駐車場まで移動し、スタート。沢までは湯檜曽川と並行する登山道(新道)をずっと歩く。高低差が少なく歩きやすい道だ。いくつか沢を横切り、武能沢の渡渉点で沢装備に切り替え、湯檜曽川に下る。
 湯檜曽川に入るとすぐに魚止めの滝が現れる。左側の残置スリング等を使って登り、すぐに上部の踏み跡に入る。明瞭な踏み跡をたどると、広く快適な河原に出た。少し進むとすぐに白樺沢出合。ここからはナメや小滝が連続する。先行する男子3人組がナメでウォータースライダーを楽しんでいて、若いってすばらしいと思う。どんどん進んでいくと、ケサ丸沢出合に到着。白樺沢には40m大滝がかかっていて、なかなか見栄えがある。先行パーティの通過を20分ほど待ってからスタート。左壁を登っていく。下半分は階段状でノーロープで行くが、それなりに高度があるので途中(リングボルトのある岩棚)からロープをつける。いくつかの残置ハーケンと灌木で支点をとる。ルートをしっかり見れば、高度感はあるがほぼ階段状。30mロープだったので、途中の灌木でピッチを切った。2ピッチ目は踏み跡をたどって進み、沢の左岸に渡って灌木でビレイ。
 このあともナメや小滝が連続。小滝は大半が登れ、登るのが嫌だなと思うものには、巻き道もついている。堰堤状の6m滝は、右側に残置スリングがあるが、左からさっくりと巻く。このあとも快適に登れる滝が続き、ときに水を浴びながら楽しく登る。黒い苔でぬめるところはあるが、基本的に岩がしっかりしているので(もろくない)安心だ。最後に出てくる左右に分かれる5mぐらいの滝、水流を避けて左側の滝を登ったが上部がぬめり&スタンスが乏しくヒヤヒヤする。難儀している西野を尻目に、錦織さんは右側の滝を登る。ホールド・スタンスは豊富だったようだが、水を浴びまくって全身ずぶぬれになっていた。この滝を登り切ると登山道に出る。
 沢装備を解除して下山。新道は歩きやすかった。


アプローチ、下山が長いのが難ではあるが、滝やナメ、する気になればゴルジュ突破も楽しめる、とてもよい沢だった。


ケサ丸沢出合。右がケサ丸沢、左が白樺沢の40m大滝


小滝を登る錦織さん


堰堤状の滝。水が流れているところの右側に残置スリングあり


とにかくひたすら小滝が続く


終盤に現れる10m滝、右のリッジを登っていく