多摩川水系・真名井沢
2014年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー西野
日程:2014年8月11日 川井駅8:25…とりがや橋9:20…630m二俣10:40…820m奥の二俣11:50…赤杭尾根12:50…古里駅14:35

劔岳合宿中止の原因となった台風11号の通過を狙って、沢登りの計画を立てた。直前過ぎて同行者は得られず、トレーニングも兼ねて奥多摩の初級沢に行くことにした。

 川井駅から炎天下の車道歩き+林道歩きを1時間で、入渓点のとりがや橋に到着。沢のほとりで沢装備に替えてスタートする。台風の直後で水量が多いのではないかと心配したが、ほぼ平水(だったと思う)で、水の濁りもなかった。
はじめに堰堤を4つ越えるが、いずれも分かりやすい巻き道がついている。いくつか廃わさび田が現れる。石や砂利がゴロゴロとした単調な河原歩きを続けるうちに、630mの二俣に到着。
 左に入るとすぐに6m魚止めの滝が見える。残置ハーケンがあり、右壁が登れるというが、今回はビレイをしてくれる人もいないので右岸から巻く。分かりやすい巻き道があり、すぐに沢に戻れる。さらに進むとガイドブックでもよく見かける「古い取水パイプ」が右に出ている。ここの5m滝も、右岸から巻いた。登れるのかもしれないが、やはり1人のときは安全第一、だ。その先にある5m滝は、手持ちのガイドブックでは左岸から巻くようになっていたが、斜面がかなり急で登りにくく、右岸のほうが難なく巻けそうだったので右岸から行ってみた…が、やや岩がもろく、足元の大きな石が落ちるハプニングがあった。もう少し手前からトラバースするように左岸から巻けばよかったのだろうか。
 取水パイプから先、中流域は小滝が次々と現れる。多くは登れる滝だ。とはいえ、この冬の大雪で沢じたいに倒木が多く、小滝に倒木がかかって登りやすくなっている(あるいは登りにくくなっている)ところも多かったように思う。
 奥の二俣(820m)から先、30分ほど進むと、900m地点付近で右岸に植林帯が現れる。二俣になっていて、右俣は水がなく、左俣は水があるものの倒木がひどくかぶさっている。このあたりから沢を離れて登山道を目指す。よく見ると尾根沿いにうっすらと踏み跡がついている。木登りをするように急斜面を詰め、いったん平たんになったところでコンパスを確認し、再び急斜面を詰めていく。沢を離れてから30分ほどで登山道のある赤杭尾根に到着。思ったとおりの場所に詰め上げることができた。歩きやすい登山道を飛ぶように下り、ゴールの古里駅を目指した。

● メモ
川井駅から上日向バス停までバスが出ている(所要10分)。上日向からとりがや橋までは徒歩20?30分。ただし平日はバスの便が非常に悪く、7時台後半、8時台のバスがない。