八ヶ岳・河原木場沢
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:久留島、小野寺、御手洗(記)
日程:2013年9月22日〜23日

2013年9月号の山渓に掲載されていた。珍しい滝があり天狗岳の頂上に上がれる沢。

9月22日 曇り
桜平手前の駐車スペースにて準備を整え、7:55出発。
醤油樽の滝までは踏み跡がついているためそれをだどってすすむ。ところどころにロープもついてた。岸にある踏み跡を進むこともできそうだが、あまり明瞭ではないためナメ床へおりて進む。小滝が二つ続くがこちらはまいた。
一時間ほどで醤油樽の滝へ。滝の落ち口へはハシゴがかけられており対岸より下りることができる。
滝の真下から見る滝は角度によっては天に丸く開いた空から滝が流れ落ちてくるようで圧巻の光景だった。
醤油樽の滝は直接は登れないため右岸より高巻く。踏み跡は不明瞭で進むと不安になるがあまり進路を左にとらないように注意して進むと醤油樽の滝の落ち口を少し進んだあたりでほぼ脇に出ることができた。
その後はナメ床が続く。ナメ床は綺麗で穏やかな遡行が楽しめる。
休み休みで2時間ほど進むと二段の滝に出会う。こちらは高巻きも考えたがトラバースが悪そうだったため滝を直登することにした。ロープを出して久留島氏がトップで滝の左側を登る。ここは二段目の上まで途中で支点が取れなかった。一段目はホールドがあるが、2段目は沢の中にホールドがなく脇の草付も不安定。この滝を登るのに1時間ほど要した。
その後徐々に沢が荒れてくる。ヤマケイには二段の滝を超えすぐに出てくる二俣を左に上るとあるが、左から何本か沢が流れこんでいるためどこから左に進路をとるか悩んだ。二俣に大きな岩のある分岐があるが、そこをそのまま本流へ進む。左側にかなり幅の広い砂礫地帯が現れるため、ここで遡行終了し、そこから左へ進路を取り稜線を目指す。砂礫地帯は右寄りに進路をとって進むがかなり細かい砂礫が続くこともありルートどりを慎重に行わなければならない。砂礫帯の右側に草付がありそこから樹林帯に入る。樹林帯を進むと第二展望台の少し西よりの登山道に出た。砂礫帯と樹林帯の詰めに3時間ほどを要した。ここからは快適な登山道歩きとなる。徐々に日暮れる稜線歩きは夕日が大変美しかった。16:45西天狗岳山頂へ。この日は黒百合ヒュッテにてテント泊。ゆるりとした沢を想像していたが思わぬ9時間ほどの行動時間となった。

9月23日 曇り
この日は小野寺氏は渋の湯へ下山。久留島氏と御手洗は北八ツのほうまで足を延ばし麦草峠まで。のんびりとしたハイキングになった。

醤油樽の滝

快適なナメ床

二段の滝

天狗岳稜線

天狗岳山頂