穂高縦走
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:錦織良
日程:2013年8月25日〜28日

記録
上高地には何度か足を運んでいるが正面に見える西穂高岳から奥穂高岳・前穂高岳の稜線は歩いたことがない。西穂高岳までの稜線は30数年前の正月合宿以来となる。岩稜歩きの長時間行動になりそうだが今のうちに歩いておかないと歩けなくなりそうなので計画を立てた。

H25.8.25
新穂高温泉ロープウェイ13:20〜西穂山荘14:30
あずさ1号にて松本へ、松本から新穂高温泉へ10:00発の直通バスに乗り、ロープウェイを乗り継いでガスの中を歩き始める。西穂高山荘までは1時間少々の歩きだ。西穂高山荘ではテント場の受付をしてからヘリの荷揚げがあるかもしれないとのことでテントが張れずに2時間ほど待たされる。結局ヘリは飛ばず4時過ぎにやっとOKが出て天幕場はあっという間に20張りほどのテントで埋まった。

H25.8.26
西穂山荘4:30〜西穂高岳6:50〜天狗の頭9:10〜ジャンダルム12:00〜奥穂高岳〜穂高岳山荘14:00
 翌朝、長時間の行動になるとの予想から早朝ヘッドランプを点けて歩き始める。前日までのガスはなくなり夜には星も見られ天気はよさそうだ。西穂山荘からはご来光目的なのか20人以上の団体さんと一緒になってしまった。団体さん達を独標前には追い越して西穂高岳着。前方には奥穂へ続く岩稜と前穂への吊尾根に明神岳。槍の先には先週行ってきた水晶岳。西に笠ヶ岳、南に梓川を隔てて霞沢岳、焼岳、乗鞍岳と最高の天気。西穂高岳からは間ノ岳、天狗ノ頭を超えてジャンダルム。ジャンダルムの山頂へは10分ほどで登れるが、登ろうとしたその矢先に先行者の落石!10秒速く歩き始めていたら直撃を受けるところであった。私自身ここまで結構大変な岩稜ルートと思っていたがオジサンおばさん(私もだが・・)達のパーティも歩いてきており余計な心配をしてしまう。この頃からガスが湧き始め、馬の背はガスの中。奥穂高岳山頂を経て穂高岳山荘に到着。

H25.8.27
穂高岳山荘5:30〜奥穂高岳〜前穂高岳9:00〜重太郎新道〜岳沢ヒュッテ10:40〜上高地12:40
 前夜は、暗くなるころから雨が降りだし結構叩かれた。翌朝奥穂高岳への登り返しと共に青空となり、昨日は見ることのできなかったジャンダルムの勇士がガスの中から現れてくれた。昨日歩いてきた西穂高への稜線と前穂高岳へ続く吊尾根が素晴らしい。紀美子平からは空身で前穂高岳を往復。山頂からは360°の展望を楽しむことができた。紀美子平からは急峻な重太郎新道を下るが先週歩いたブナ立尾根下りに慣れたせいか、さほど大変な思いもせずに岳沢ヒュッテ着。私の地図では「跡」となっているが立派なプレハブ小屋に立て替わっており、宿泊も可能になっている。少しの食事と休憩を取り上高地へ下り、帰路についた。
(錦織:記)


天狗から奥穂高岳を望む

ジャンダルム山頂

吊尾根、前穂、明神

前穂から奥穂を望む

前穂山頂にて