夏合宿・高瀬川東沢〜餓鬼岳
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:久留島、西野、植田、御手洗、佐々木、尼子、松邨
日程:2013年8月2〜5日

記録、久留島

8月2日(金)
沢登り〜縦走、そして冬の偵察もひとつの山行の中で行ってしまおう、そんな欲張りな夏合宿ができあがった。参加者は新人〜OBまで合計7人。
信濃大町からジャンボタクシー1台で高瀬ダムへ。冬は雪に潜って疲れた林道も、夏はらくらく1時間で一ノ沢出合に到着。ここから遡行開始。
水は足元程度なのに凍りつくほど冷たい。雪解け水なのかと思ったが、結局稜線まで雪はなかった。朝のあの冷たさは何だったのだろう。多少藪っぽい沢をあまり水につからないように歩いていく。
二ノ沢出合で本隊と冬の偵察隊に分ける。
本隊は1時間ほど行った崖下の小スペースを整地して幕営。安全とは言い切れない場所だが、この沢の中では一番のテント場だった。その後は、釣り、冷やしそば、昼寝など各自楽しみ、3時には焚き火をはじめた。
偵察隊は当初の目的地よりだいぶ上まで十分な偵察を終え、5時すぎテントで合流した。
疲れた体にビールとベーコンとチーズが染み渡った。
 暗くなってから花火をしたがその時もまだビールが残っていた。満天の星空、ありあまるビール、最高の合宿です。

7:05 高瀬ダム 7:55〜8:30 一ノ沢出合 9:15 二ノ沢出合 (冬偵察)17:10 1590mテンバ

8月3日(土)
 傾斜の増した明るい沢を行く。今日はそれほど冷たく感じない。
 1時間で5m滝にぶつかる。見た目はたいしたことないが、触ってみるとボロボロ岩がはがれ、危険極まりない。過去の記録だと左からとあるが水圧が強すぎて今は無理だ。右から高巻いたが、30mロープ2ピッチと懸垂1回、7人でぞろぞろやるのに慣れてないので手際が悪く、2時間もかかってしまった。
 次の7m滝は、ロープを出して右壁を直登。ここもややもろい。
 二俣でルートの確認に50分ほど費やす。ここで水を汲み、つめも50分、藪漕ぎなしでぴったり東沢乗越にでた。
 東沢岳〜2508のアップダウン、ケンズリの登りはとても体力を使う。途中、槍、鷲羽、などが見えた。

7:10 テンバ 7:50〜9:50 5m滝 10:10〜10:30 三俣 11:40〜12:30 二俣 13:30〜14:00 東沢乗越 14:30〜15:00 東沢岳 15:50 2508mピーク 17:00 ケンズリ 18:10 餓鬼岳小屋

8月4日(日)5日(月)
 久留島、植田、西野は4日冬の偵察、5日下山。その他メンバーは4日下山。
4日は小雨混じりだったが、十分な偵察が出来、14時に終了。昼寝をして、18時から深夜2時まで飲んだ。
 5日は下山途中から大雨。沢に出てから、大きな滝をいくつも巻くが一般登山道にしてはとても悪い。

まとめ
あまり人臭くない、東沢のような沢は大好きです。初心者向きの沢だと思いますが、学ぶ所はそれぞれたくさんあって、いい合宿になったと思います。他に誰もいないところで、このくらいの人数で、積雪期・残雪期も是非また今回のような山行をやりたいですね。