13時、今度は草に覆われた岩が多い道を上に行く。花が所々咲いている。「ホーホケキョ」とそちこちで聞こえる。岩が濡れていて歩きにくい。それでも14時40分には茂倉避難小屋に着く。先着は上から降りてきた単独行と、途中まで一緒だった男女1組であった。結構中はきれいにしてある。シュラフも干してある。有料ではこないがチップの箱があり、帰りに2人で1,000円入れてきた。
小屋に着いてからは少し上部が見えてきたが、それでもすっきりしない。後から着いた小父さんたち5人組は、よい景色だと言って喜んでいたが、こんな景色で何がいいのかさっぱりわからない。夕食は麻婆春雨、2人なので作る時間も速い。野口は例により焼酎を持ってきて、美味い、と言ってご機嫌だ。こちらはウイスキー、紅茶と一緒に呑む。とにかく汗をかいていたので水分は多くとることに努める。
19時過ぎくらいには寝る。暫くしたら雨が降ってきた。音が次第に大きくなる。音は静かになったが、どうも夜中中降っていたようだ。
15日(月) 5時半に起床。外はまだ雨。いつも通りコーヒー、ラーメン、お茶とのコースが終わっても雨は止まない。小父さんたちは朝から米を研いでいた。一日中こんなものだと思い、7時15分、当初上部に行き、茂倉岳に到着、さらに進むが、雨と風と、今日のコースと道の濡れ具合、そして夏は問題ないかも、と思いながらガスのまま肩の小屋付近の通過のことが気にかかり、結局戻ることにする。途中小屋を覗いたら誰もいない。昨日の道も下りはさらに滑る。矢場の頭を9時に到着、その後下部に急な勾配のある道を下って、前述の小父さんたちを追い抜き、11時に取りつきまで戻った。
下では雨は小降りだったが、上を見るとガスがかかり、よく見えない。土樽駅に戻り、電車に乗り水上駅に13時頃到着となる。
以上。