西丹沢・小川谷廊下
2012年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:西野(記録)、牛山、御手洗、高橋(会友)
日程:2012年7月28日

穴の平橋駐車場12:50…小川谷出合13:00…大岩14:30…中丿沢経路16:10(16:30出発)…穴の平橋駐車場17:30

当初の予定では8:30小田急線新松田駅集合…だったのだが、いろいろ(寝坊やら渋滞やら)あって、メンバー全員が新松田駅に集合できたのは11:30。牛山車で入渓点近くの穴の平橋駐車場まで向かう。玄倉から中丿沢林道に入ると、6月の台風?大雨?の影響か、道が非常に悪い。落石も多く、土砂で道が埋まっているところもある。奥まで入れずに路肩に停めている車も多かった。…が、なんとか当初の目的地である穴の平橋駐車場まで行くことができた。

林道を少し戻り、カーブミラーのある広いところから沢に向かって下りる。一応踏み跡がついている。いくつもの堰堤を鉄バシゴで下りつつ進むと、小川谷出合に出た。遡行していくが、沢の水がきれいで冷たい。気温が高いので、水の冷たさがとても心地よい。水量はやや多いようだ。F2は大きな石の右側を登ったが、スリングがあるだけでホールドもスタンスもない(としか思えない)。男子に登ってもらい、女子はロープで引き上げてもらう。次の滝は右側の踏み跡を巻き、懸垂で下りた。大岩は、右側が土砂や流木で埋まって大きな滝になっており、つるつるの岩の上をトラロープをたよりに登った。その後も小さな滝やナメが続き、飽きることがない。途中、ちょうど滑り台状の岩でウォータースライダーを楽しんだりした。上部でもう1カ所、高巻きをするのにロープを出した。

大人数のパーティーが登っている滝の右岸を巻き、見上げると大きな壊れた堰堤。これを越えるとゴールはもうすぐ。東沢との出合の手前から左斜面を登っていくと中丿沢経路に出る。道というにはやや心許ない、でもよく見れば明らかに道である(木のベンチとテーブルが目印)。ここで軽く休憩をとり、ハーネスなどをはずし、下山開始。細かったり、崩壊していて危ないところもあるが、悪いところにはロープもつけられている。サクサクと下り、まだ明るいうちに車に戻ることができた。

帰りは中川温泉「ぶなの湯」で汗を流し、帰途についた。

西野は今年6月上旬に、まったく同じルートを歩いている。しかし、そのときとは水量も全然違い、大岩の右側が滝になっているなど(6月上旬は滝がなく、トンネル状になった大岩の右側を普通に通過できた)沢の様子もかなり変わっていた。どうやら6月半ばの大雨でかなり渓相が変わってしまったようだ。沢は不変なものではなく、雨などの影響で簡単に状況が変わってしまう。そこが難しいところあり、面白いところでもあるのかもしれないと思った。