北秋川・シンナソー
2012年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:西野
日程:2012年7月22日

藤倉バス停11:00…シンナソー出合11:10…稜線13:00…浅間坂(立ち寄り湯)13:50…浅間尾根登山口バス停14:30

武蔵五日市発9:27のバスに乗って藤倉まで。10:20ごろに着き、準備をしてスタート…のはずが、全然違う方向に歩き、全然違う沢に入渓しようとしてしまった。改めてトポを見直し、正しい道に戻れば、バス停からすぐのところに目印の廃屋があり、その脇を通って沢に入れば、すぐにシンナソー出合に出る。小さな滝が目印だ。
はじめから3〜5m前後の小さな滝がいくつも続く。どの滝も直登できる。水がひんやりして冷たく、心地よい。さほど早く歩いているつもりはないが、ひとりだとどんどん進んでしまう。しかし滝の登りは小さくても慎重になる。一人である。絶対に落ちたりケガをしたりできない。慎重にルートを見て、足を置ける場所を判断していく。はじめの核心、3段12mの滝は、中段が悪いが微妙にトラロープがつけられていた。どうにも右足を置く場所が決められず、ロープを思い切り掴んで登ってしまった。この滝を過ぎるといったん水が枯れるが、すぐにまた水が流れるようになる。真ん中あたりに出てくる黒光りした5m滝は、水線は難しそうだが左側が階段状。本には「ぬめっていてもろい」みたいなことが書いてあったが、それほどでもなかった。そのあともさくさくと歩き続ける。上部に現れる3段15mクラック状の滝で、先行の7人パーティーに追いついた。一人のほうが早いだろうからと先を譲ってもらった。…が、高度があって何となく怖い。しかし後ろに待っている人が…と思うと躊躇できない。幸いホールドはみなよかったので、足をしっかり決めながら確実に登っていく。落ち口までたどり着いて、軽くガッツポーズ。登れてよかった。
ここからは大きな滝もなく、ひたすら登っていく。水量が少なくなってくると二俣があり、左に進路を取る。枯れた沢をどんどん詰めていき、途中で左の尾根に出る。…が、ここでも迷子になってしまった。沢を詰める途中、右岸にゆるい登り斜面。踏み跡はあると思ったのだが、雨上がりだったせいか地面がグズグズ。こんなはずはないと思って一度降り、もう少し沢を詰めたら、登りやすそうな斜面があった。ここで7人パーティーに追いつかれ、抜かされたので、申し訳ないが彼らの踏み跡を辿って稜線に出た。
ここからは浅間尾根に出て、浅間尾根登山口バス停へ。歩きやすい普通の登山道を駆け下り、途中にある宿「浅間坂」で日帰り入浴(600円)をした。眺めがよく気持ちよい内湯だった。ここからバス停までは歩いて15分。

登れる滝が多く、水量もそれほど多くなく、気持ちよく歩ける沢である。しかし非常に短い。また、バスの便が非常に悪く、この時間より早くアクセスをすることができない(車も、駐車スペースが近辺にないので勧められない。駅からタクシー利用だと50分ぐらいかかる)。今回は地図読みやルートファインディングのトレーニングとして訪れたが、いろいろと勉強になった。