上高地→徳沢→長壁山→蝶ヶ岳→常念岳→大天井岳→槍ヶ岳→北穂高岳→涸沢→上高地
2011年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:錦織
日程:2011年7月31日〜8月4日

記録
現役時代、北アルプスの槍・穂高を含め主要なピークはどこも歩いたことが無く、今更ながらとは思いつつも一度は歩いてみるべしと思い計画した。

H23.7.31
上高地6:35〜徳沢8:30〜長壁山12:15〜蝶ヶ岳13:25
新潟に甚大な被害をもたらした集中豪雨は、今回長野までは影響しなかったようだ。新宿発夜行バスで上高地へ入る。どんよりとした空の下バスターミナルから歩き始め徳沢へ、徳沢から長壁尾根の急な登り道を上がる。雨もポツポツ降る樹林帯の中を長壁山に到着。長壁山からは傾斜もゆるくなり蝶ヶ岳へ、周りは全く見えず雨と白いガスの中。蝶ヶ岳ヒュッテにテント受付をし、新品のテントを張る。一〜二人用のため居住性は悪いがとりあえず濡れることはない。

H23.8.1
蝶ヶ岳5:40〜常念岳10:00〜常念小屋11:10〜大天井荘14:30
夜中までパラパラ降っていた雨も上がり、雲海の向こうに日の出が顔を覗かせ、青空の下槍・穂高の山並みが見渡せた。しかし歩き始めるころには梓川の谷から雲が尾根を越えて安曇野へ流れて行き、やがて展望が利かなくなった。常念岳を通過して常念小屋到着。計画では常念小屋までの予定であったが、早すぎるので大天井岳まで足を伸ばす事にした。大天井荘に付くと雨が本格的に降り出し、早々にテントを張る。

H23.8.2
大天井荘6:00〜西岳9:05〜ヒュッテ大槍12:20〜殺生ヒュッテ13:00
朝出発前に大天井岳を往復。山頂からは槍・穂高が雲の合間に顔をのぞかせる程度で今日もパットしない天気。大天井ヒュッテを経由し喜作新道を赤岩岳へ、西岳の山頂はパスして水俣乗越から東鎌尾根を辿り殺生ヒュッテ到着。本来なら槍ヶ岳の雄姿を見ながら歩くコースなのであろうが全くのガスの中。夕方にガスが切れ、頭上に槍ヶ岳を望むことが出来た。

H23.8.3
殺生ヒュッテ5:15〜槍ヶ岳山荘6:00〜槍ヶ岳往復7:40〜大喰岳8:20〜南岳10:15〜北穂高岳14:30
殺生ヒュッテから槍ヶ岳山荘まで一気に登る。山荘にザックを置き空身で槍ヶ岳を往復、渋滞に巻き込まれ往復で1時間半も掛かってしまった。山頂では何も見えなかったが山荘に戻ると陽がさしてきて、天候が回復してきたかに思える。日焼け止めを塗り大喰岳へ向かう、中岳・南岳を経由して南岳小屋到着。天気が悪ければエスケープしようと考えていた南岳小屋であるが、稜線上は何も見えないが時折薄日もさす天気なので奥穂高まで足を伸ばす事にして出発。ところが歩き始めて30分もしないうちに雨が降り出し、上下の雨具を着て梯子・クサリ場の大キレット通過となってしまった。晴れていれば高度感もあって面白いところなのだろうが、何も見えずヘロヘロになって北穂高小屋到着。力尽きて小屋に素泊まりとする。小屋の温かさに感激。乾燥室もあり、トイレも今までの中で一番奇麗な小屋だ。

H23.8.4
北穂高岳5:30〜涸沢ヒュッテ7:30〜上高地13:05
久しぶりの布団でかえって体調を崩したのか体がだるい。小屋のすぐ上が北穂高岳山頂、視界は全く無く足元のペンキの印を辿りながら涸沢岳を目指す。ふと気が着くと雲の切れ間に小屋の赤い屋根が見える。涸沢岳への分岐を見落とし、南稜を降りてきてしまったようだ。天気が良くないのと登り返す気力も無く、このまま涸沢ヒュッテへ降りる事にした。下るにしたがって青空も見え天気は回復か?ルートを間違えたのが悔やまれる。仕方なく次回リベンジを期し梓川沿いを上高地へと下った。

蝶ヶ岳から槍ヶ岳

槍ヶ岳北鎌尾根方面

雷鳥

ガスの中の槍ヶ岳