双六谷(金木戸川〜九郎右衛門谷)
2007年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:下田、鈴木(学習院大学探検クラブ)
日程:8月22日(水)
(19:00)東川口−(1:30)新穂高温泉
19時に東川口で待ち合わせ新穂高温泉へ。松本ICをおりたころから激しい土砂降りに。新穂高温泉の深山荘手前の無料駐車場に1時半に到着し寝る。

8月23日(木)雨のち晴れ
(5:00)新穂高温泉−(6:20)車止めゲート−(8:30)取水ダム−(10:30)打込谷出合C1
朝起きると雨が降っていた。しかし予約していたタクシーが到着したころには雨も小降りになり、出発するころには雨もあがった。
 今回は双六ダムの車止めゲートよりも先の車止めゲートまでタクシーが入ってくれたおかげでアプローチを2時間短縮できた。タクシー代は新穂高温泉から1,2000円。

 車止めゲートから2時間ほど林道を歩くと取水ダムに到着。昨日からの雨の影響か水は濁っている。取水ダムからは道が細くなり登山道となる。歩き始めて10分ほどすると道が二つに分かれており沢沿いにまっすぐ進むが途中で道がなくなってしまった。引き返して左の登り道を登るとちゃんとした道に合流した。その後1時間ほど歩くと天気も晴れてきて打込谷出合に到着した。右岸の川原でビバーク。到着した頃沢は濁っていたが、夕方には透き通るようになってきた。夜は盛大な焚き火をする  

 8月24日(金)快晴
  (7:00)打込谷出合−(10:00)下抜戸−(13:00)蓮華谷出合C2
朝5時起床7時出発。双六谷は川幅が広くてとにかく岩がでかい。途中何度か空身で登ってザックを引っ張りあげたりしながら進む。歩き始めてから2時間ほどすると右岸にでかい滝が見えた。どうやらこれがセンズ谷のようである。この先は下抜戸まできれいな河原が続く。下抜戸の河原を過ぎるとエメラルドグリーンに輝くきれいな淵が連続して出てくる。途中釜を持った小さな滝が出てきたので左岸を泳いで取り付く。しかし泳ぎ始めると水流もありなかなか前に進めない。また左岸の壁もホールドがなくへつれない。がんばって泳ぎ、何とか水中のホールドを見つけ小滝をこえる。太郎にはお助け紐を出して引っ張りあげる。水はきれいだが、とにかく冷たい
その後何度か泳ぎ河原を歩くと蓮華谷の出合に到着した。この日も夜はひたすら焚き火をした。

8月25日(土)快晴
(6:40)蓮華谷出合−(7:00)九郎右衛門谷F1−(8:00)高巻き終了−(9:30)黒部五郎小舎− 休憩(30分)−(12:00)三俣蓮華岳−(14:00)双六小屋
 5時起床6時40分出発。この日も朝から快晴。出発して20分ほどで九郎右衛門谷の出合につく。九郎右衛門谷のF1は右岸からも高巻けそうであったが、ガレているうえ高度もあったので、記録にあったように蓮華谷に戻り、ルンゼを尾根を越えるように高巻く。ルンゼを登り尾根に出て笹薮をたよりに沢に下りるとF1から20mほど上に出た。  
  九郎右衛門谷に入ると水量もぐんと減り小滝が連続するようになる。小滝をどんどん越えていくと背後に笠ヶ岳が姿をみせる。傾斜が緩くなってくると黒部五郎岳小舎のキャンプ場に出た。
 黒部五郎小屋の管理人は小野寺さんと知り合いらしくとても人柄の良い人であった。ちくさわアルパインという名古屋の山岳会に所属しているそうだ(漢字はわからない)。
 小屋でりんごを食って出発。三俣蓮華岳までの登りがきつい。三俣蓮華岳では槍穂高連峰の展望が素晴らしかった。三俣蓮華岳からは巻き道を通って双六小屋へ。双六小屋ではビールを飲んでチキンラーメンを食べて最高に幸せだった。夜も流れ星をたくさん見れてこれまた幸せだった

8月26日(日)快晴
(5:00)双六小屋−(6:00)鏡平小屋−(8:00)わさび平小屋−(8:30)新穂高温泉
3時起床5時出発。今日ひたすら下山。下山パワー全開でとばして3時間半で新穂高温泉に到着。平湯温泉のひらゆの森で温泉に入って帰った。