2004年8月8日-14日
メンバー 前半12日まで 久留島、牛山
後半12日以降 久留島、牛山,小野寺,大谷,天津
8日 新宿駅西口(都庁方面)のバスターミナルから上高地行き直行高速バスで
7時30分 出発
13時頃 上高地
16時頃 横尾
9日 天気 晴れ後雨
2時30分 起床
4時 横尾発
5時30分 屏風東壁取り付き
6時 ディレッティシマルート登攀開始
9時 3ピッチ終了,T4から続くバンド
11時30分 テラス
16時頃 青白ハング下 雨が降り続く
18時 青白ハング越えのピッチを二人とも終える
19時20分 樹林帯のやや広いスペースに出る
20時半頃 屏風の頭への道が分からず,上記のスペースに戻り,ビバーク
屏風岩東壁取り付きへのルンゼを登っているうちに明るくなってくる.T4の取り
付きよりから,さらに奥のディレッティシマへの取り付きに行く途中で,久留島
がちょっとしたきっかけから軽い岩雪崩れを誘発し,危うく逃げていたが傷だら
けになる.3ピッチでT4から続くバンドに出るが,2ピッチ目はルートを間違えて
草付きを通ってしまった.さらに2ピッチでテラスに着き,これより核心の3ピッ
チに入る.最初のピッチ(6ピッチ目)はハング越えでザックを背負っては越せな
くて,一度ザックを下ろしてハングを抜けてから,後で引き上げる.その後この
手を何度か使う.このころから雨が降ったりやんだりするが,ハングなので全く
濡れなかった.しかし,青白ハングを久留島リードで抜けたときには,滝の中だっ
たそうだ.この次の9ピッチ目から樹林帯に入る.暗くなってくるが,時々同時
登攀で進み,19時20分頃に小さな尾根上のスペースに出る.さらに行けるところ
まで行こうとして道を探すが,暗くてわからず引き換えして尾根上のスペースで
ビバークする.この時,斜面を懸垂で下りるとき,支点にしていた捨て縄が切れ
て久留島が滑り落ちたが,危うく20m程度で止り,命拾いした.
10日 天気 晴れ
6時 ビバーク地点発
7時半 屏風の頭
9時半 涸沢
12時 横尾
明るくなってからビバーク地点を出発,30分程度で屏風尾根に出た.さらに登っ
て,屏風の頭で濡れたものを乾かす.さらに1時間ちょっとで涸沢,2時間で横尾
に帰り着く.
11日 天気快晴
1時半 起床
3時 横尾発
5時 T4登攀開始
7時 T2から東稜登攀開始
12時20分 登攀終了
13時40分 T2
14時30分 T4取り付き
16時 横尾
初日より早起きして,ちょうど夜が明けると同時にT4に取り付く.順調にT4を越
え,T2から東稜を登攀.奇数ピッチを牛山,偶数ピッチを久留島がリード.しかし
こちらは5時間ちょっとかかってしまった.個人的には,4ピッチ目のフリーの部
分がいやだった.T4の取り付きには明日から東稜?前穂をつなぐ2人パーティが
ツェルトを張っていた.
12日 天気快晴
6時 横尾発
9時 涸沢
16時 小野寺,天津,大谷 合流
移動日,久留島は涸沢のボルダーでルートをいっぱい作ってご機嫌.
16時頃,上高地から上がってきた小野寺,天津と,岳沢から奥穂を越えてきた
大谷が合流.
13日 天気快晴
2時半 起床
4時半 涸沢発
6時 5.6のコル
9時 前穂四峰 松高ルート(久留島,小野寺,大谷)と
北条-新村ルート(牛山,天津)取り付き
12時頃 久留島落石で怪我,下降.牛山パーティも下降開始
17時 久留島パーティ涸沢着
17時30分 牛山パーティ涸沢着
5.6のコルでは3パーティくらいが出会い,1パーティは北尾根に行く.5.6のコル
から下るところで,上部の北尾根から落石がうなりをあげて落ちてくる.さらに
尾根上を下りるべきところをガレ沢を下りてしまったりして時間をロスした.奥
又白の雪渓はかなり小さいそうだ.四峰の取り付きにたどり着くと,松高ルート
に取り付いていた先行パーティーが,落石に恐れをなして退却するところだった.
そこからは,久留島,小野寺,大谷で松高ルートを,牛山,天津で北条-新村ルート
を登る.久留島達が取り付いた後,またうなりをあげる落石が20個くらい落ちて
くるが,幸い久留島パーティには当たらなかったようだ.その1時間くらい後,
小野寺さんから久留島が怪我をしたので下りる旨コールがかかる.さらに,牛山
パーティも下りれたら下りて欲しいとのことなので,下りることにする.しかし,
ロープが引っ掛かって登り返したりしていたので,追い掛けたものの結局久留島
パーティには追い付けなかった.涸沢の診療所で診察を受けるが,手の怪我のみで
下山には支障はなし.
14日 天気 曇り後雨
6時 涸沢発
12時 上高地下山
記 牛山