会津駒ケ岳 下の沢
2003年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
2003年7月20日〜21日
メンバー 久留島、牛山

19日 22時 東川口駅で落ち合い、東北道を北上、檜枝岐付近の道沿いの広場に 2時頃着、車中で仮眠

20日 天気 曇り、時々晴れ、最後に雨

4時過ぎに起き、登山口に移動。駒ケ岳登山口の駐車場よりもやや下の、 竜門の滝の入り口付近に駐車、5時頃歩き始める。最初は竜門の滝の滝見台への 山道をたどり、滝見台を通り越してさらに登る。が、道ははっきりせずどんどん 右の尾根に登っていくのでおかしいということになり、結局道が川を横切っている ところまで戻りそこから入渓。30分以上ロス。最初に竜門の滝の手前の短いゴルジュ が出てくる。右岸にシュリンゲが垂れ下がり、へつって行けそうに見えたがかなり 難しくこんな初っ端でずぶぬれになりたくないので左岸を巻く。2段の竜門の滝ごと 巻いてしまう。続いて第1のゴルジュが出てくる。しかし内容はすでに忘れてしまった。 途中で釣り師の二人を追い抜く。一人のおじさんは、いろいろと話しかけてくれるが、 今ひとつ言葉がわからず意味がつかめない。みちのくにいることを感じる。 しかし、8月でも雪渓があると言っていたのは理解できた。 ずいぶん長く感じたゴルジュを抜けたら、最初の二股に出た。(たぶん8時頃) ここで最初の雪渓を見る。 第2のゴルジュの割と早い段階でスノーブリッジが現れる。これらの上を歩いたり、 くぐったりして進むと、スノーブリッジの現れる頻度が増えてきて、時には崩れて いるものも多くなってくる。だんだん怖くなってくる。ひとつのスノーブリッジが 途中から崩れているということは、まだ形を保っているものも、いつ崩れても おかしくないということだ。あまりにもやばそうなところは、高巻いたりして 進むが高巻きのあと懸垂で下りたところもあり、もう引き返せなくなってしまった。 第2のゴルジュが終わったあたりで左に伸びる急峻な沢型があり、もしものときには、 ここから夏道に逃げようという心のエスケープルートも用意してさらに第3のゴルジュ 進む。第3のゴルジュはもうあまりスノーブリッジがないのかなと思いつつ進んで いたが、やっぱりまだあった。しかし、なんとか通過できた。そのあとの小滝連続は 気分も休まりとても楽しかった。途中高巻きから沢に下りる懸垂のとき、後ろから 追いついてきた二人パーティに会った。彼らも途中引き返そうと思ったが、我々の 足跡を見て登ってみることにしたそうだ。 第3ゴルジュが終わったところの最後の二股は、景色も広がってとても気持ちが よかった(ような気がする)。 さらに小滝をいくつか越えていくと、沢が細くなり雪渓の下に入って行ったので、 そのあたりで水を汲む。雨が降り始める。その雪渓を登り、笹薮を抜けたら、 花の咲いていないお花畑に出て、夏道に合流した。小屋に出るはずだったが、やや 右に行ってしまったようで、小屋と駒ケ岳の間の登山道に出てしまった。 14時頃本降りになった雨の中、小屋着。小屋で合流予定の美女たちを待つ。

21日 ずっと雨

4時過ぎ起床。ラーメンを食って、駒ケ岳を越えて中門岳方面に散策に行く。しかし、 雨およびガスで景色も見えず、なぜか花もあまり咲いていない。湿原のお花畑なのに。 9時小屋発、11時過ぎ駐車場着。ずっと雨。檜枝岐温泉に入って、そばを食って帰る。

感想
スノーブリッジが怖かった。それ以外は明るくて楽しい沢なのではないかと思います。 10mくらいの滝を越えるときや高巻きのときにザイルを出した回数は10回は越えている と思うが、登ってからやっぱりザイルをつけるほどではなかったということも多かった ので、実際必要な箇所は少ないかもしれない。しかし、高巻きの後沢に戻るときの 懸垂下降は何度か行った。今回は30mロープ1本。 駒の小屋は、自炊のみで、宿泊料3000円、寝具付。管理人のおやじは妙に人懐っこい。 (記 牛山)