2018 北海道ツアー 『利尻岳』
2018年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバーST,NK,YY,TR,OH,他
期間:2018年4月20〜26日

20日 移動日 千歳〜増毛 国稀酒造見学、『忠』で地元の魚に舌鼓♪
21日 移動日 稚内〜利尻島 北海道の他S氏と合流。天気悪く船はとても揺れた。
     天気予報では明日は晴れるが風が強い、との事。いける所まで行く事にして早々に入眠。

22日
4:30 こんな朝早いのに宿の方が朝食を出してくれ、利尻北麗野営場まで送ってくれた。
4:55 周りは明るくなり歩き出す。
林間を抜けると少しガスがかかったがすぐ青空が見えた。二俣は右に入る。

クトーを着け751mの平らな所に出ると後ろは雲海が広がっていた。目の前のバーンを稜線目指して直登する。クトーが効いて歩きやすい。途中で板を担ぎアイゼンで歩いた。

9:00 長官山の尾根から2本目の沢を滑る事にして板を藪の中にデポ。アイゼン、ピッケルで山頂を目指す。

10:10 利尻山避難小屋 小屋のドアが壊れていて中に雪がいっぱい入っていた。
ここから見る山頂直下の斜面はやっぱりすばらしい!!板を持ってくれば良かった。。
山頂にかかる雲は、薄いベールを幾重にも羽織っているように透けて見え、太陽に近い方のベールは虹色に輝きとても幻想的だった。

標高も上がりルンゼ近くになると、下りの足跡がバケツとなって硬くなり歩幅が合わず歩きにくい。だからと言って足跡を外すと何度も踏貫き疲れた。

12:30 山頂 風速は1か2。周りは真っ白。でも、あの幻想的なベールの中に居ると思うと嫌ではない。
12:30 下山 踏貫きが嫌になり尻制動で滑ったりして楽しい。

9合目のベンチでまた青空が見え、板をデポした場所まで戻ると暑かった。
15:15 滑走 けっこう急だがザラメで楽しい♪15分で二俣に戻って来ちゃった。
16:00 駐車場到着 11時間行動でクタクタだったが、今夜は美味しいお酒が呑めると思うと気持ちは爽やかだった。




23日
今日の予定は昨日の稜線まで上がり、裏を滑って登り返し戻って来る。と言うもの。

稜線は藪が濃かったがスキーをデポした辺りは藪が切れていた記憶があったので行って見る事にした。

8:25 歩き出し
疲れが抜けていない足を引き摺りながら稜線まで上がったが、やっぱり藪が濃く、裏を滑るのは無理そうだった。でも尾根通しは行けそうなので行く事にした。稜線から礼文島が見える。

11:40 滑走。 尾根を少し行くと沢筋が見え、そちらの方が良さそうなので沢筋に入る。
丁度良い斜度に思った以上に長い斜面!当たりだ♪
さて、下はどんな地獄の藪こぎが待っているかと思ったら、尾根1つトラバースであっさり越えられ、谷も板を手に持ってちょっと歩いただけで渡れた。すぐに見覚えのある倒れた木が現れ元の道に戻る事ができた。

この2日間は地元の人もビックリするほど良い天気に恵まれ、三年越しの想いが最高の山行にしてくれたと思う。ありがとうございました!

来年はパウダーを頂きに来ます♪




24日 移動日 
稚内フェリーの近くの水産加工のお店は、北海道の人間もビックリするほど安いです。
手塩の道の駅のホッキカレーは見た目がカツカレーみたいなカツ風で美味しい。
増毛には『漁師のちからみず』と言う船で2ヶ月揺らしたレアな日本酒がある。

暑寒荘はキレイで、個室も何個かあり薪ストーブで水もでる(沸かして使用)食器や包丁お玉などもあり、羽毛布団も5セットくらいあった。

25日
5:30 熊が怖いので『ヤーーッ、ハイッ!』『ホッ、ホーーイッ!』など大声を上げながら歩く。木に番号がふってあり安心して歩けた。最後は99番かな?
最後は急登の大斜面が待っているが直登できる程度なので問題ない。

上は藪が出ていたが4.5歩で登山道に出られるのでそのまま行った。雪はつながっているのでトラバースでも行ける。

斜面はほぼ平らに近くなり山頂も見える。
10:50 山頂 

11:10 滑走 大斜面の所は長くて一気に滑るのが大変なくらい!楽しいぃ〜

 その後も良い斜面は出てくる。林間も楽しい。
12:10 小屋到着。終わっちゃった。
温泉や買出しをして戻ると、他のパーティも入っていた。行者にんにく(アイヌネギ)が沢山あり聞くと、滝見台辺りから沢に落として採って来たそうだ。そのまま沢通しで登り返さず小屋まで帰って来れるらしい。沢山分けてくれた。

そのパーティのお母さんお手製の漬物もとてもおいしかった。隣りの3人のパーティからはアイヌネギの玉子とじを頂き、色んな話も聞けた。
北海道の人の良さか、山の人間の楽しさか、人と人との触れ合いが北海道最後の夜を彩ってくれた。
26日 窓際はカメムシがすごくて寝ていられなかった。。
早々に起きて出発。厚田村の朝市、石狩の番屋の湯、余市のウイスキー館を楽しんで帰路についた。
3年越しの利尻は最高でした!