竜喰沢
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:御手洗、他1(高橋)
日程:2013年7月15日

コースタイム
竜喰滝出合9:20(遡行開始)…精錬場ノ滝10:00…曲り滝10:55…ヤケト沢分岐12:35…井戸沢分岐13:22(遡行終了)…大常木林道…駐車場15:00

一之瀬林道脇の駐車スペースに駐車し準備を整える。駐車スペースは4台ほど停められそうな広さがあった。 石楠花橋近くより入渓。竜喰谷出会いの滝を左岸より巻いて取りつく。水は程よく冷たくきれいな清流が流れる。水量の多い谷とのことだったが、この日はそれほど多くはないように感じた。
40分ほどで精錬場ノ滝へ出る。右を登ることができるようだが、かなり水を浴びることになりそうなため右の巻道へ。巻道はしっかりとした踏み跡があり明瞭。きれいなナメ床を進むと竜喰谷一番の落差のある下駄小屋の滝12mに出会う。ここは左側水量のほとんどないところを登る。やや上部のほうは足場が悪く不安があったため、念のためにスリングをかけてもらい手掛かりを作ってもらう。その後直瀑の曲がり滝では右側の水量の少ないところに取りつく。残置ハーケンがあるためロープを出して同行者にリードしてもらい登る。直瀑のためやや恐怖感があるがしっかりとしたホールドがあるため慎重に登っていく。上りごたえがあり楽しい滝だった。進むと中ノ平沢との出会いがあり右へ進む。スダレ状2段8mの滝では中央を登るがシャワークライムとまではいかないものの程よく濡れて涼を得る。その後ナメの小滝5mでは落ち口へ最後の登りがやや手掛かりが少なく不安なため、先に登りきった同行者に確保してもらう。最後の一手で足を滑らせたが確保してもらっていたため事なきを得る。落ちると落差があるため怖いと感じロープを出してもらうよう依頼していたが、出してもらっていて本当によかった。大小屋沢手前の8m滝では左岸から登れるようだがここは右から巻いた。石積みの堰堤のある分岐を左に進むと徐々に水量も細くなってくる。ここからは難しい滝もなく軽快にすすむ。井戸沢と楯の沢の分岐を右に進むとすぐに大常木林道の丸太橋に出てここで遡行終了となる。
 下山は大常木林道を下る。この林道は距離ばかりが長く、なかなか標高を下げられないためかなり閉口するが、道自体は歩きやすかった。途中カモシカに出会った。

谷が深く木々が沢筋を覆うが、水がキレイでナメ床も多く景観の良い沢だった。またほとんどの滝を登ることができるため、沢登の醍醐味を満喫することができるた。魚影もちらほら見えていたため釣りも満喫できるのかもしれない。


下駄小屋の滝


曲り滝


スダレ状2段8mの滝


遡行終了時の一息おやつ