上越 守門岳・浅草岳
2013年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:錦織良
日程:2013年4月5日〜6日
記録
今年の冬は雪が多かったにもかかわらず、3月に入ってから急激にあたたかくなり、桜の花もすでに終わって葉桜になってしまった。4月5〜7日と個人的には三連休だが土日の6〜7日は天気が悪そう、天気の良い5〜6日に期待して守門岳と隣の浅草岳に滑りに行くことにした。

H25.4.5
駐車場6:50〜保久礼小屋9:000〜大岳11:000〜駐車場12:30
5日早朝に自宅を出発。関越道路を北に走る。六日町あたりから濃い乳白色のガスの中に突入し、小出ICから国道252号を登ってゆく途中でやっとガスの中から飛び出した。上空は天気が良い。只見線上条駅から守門温泉方面に向かい通行止めの個所まで走る。駐車スペースにはすでに4台の車があり、朝食を取っていると続々車が到着し、駐車スペースはすぐに満杯。身支度をしてシールは付けずに歩き始める。5分ほどで西川に架かる橋を右岸に渡り雪の上をそのまま歩く。トレースがハッキリ付いていて迷うこともなく助かる。杉の植林地の浅い谷沿いを登り、長峰の手前でシールを付ける。急な登りはほとんどなく保久礼小屋着。小屋からは少し登りが急になるがヒールを上げて直登可能な程度である。途中のキビタキ小屋はすっかり雪に埋もれているが、入口は掘り出されていた。11:00大岳到着。大岳直下は展望も良く丸い平坦な斜面で滑るには快適そうな斜面だ。平日にもかかわらず登山者、山スキーヤーは多く、スキーヤーの多くは中津川岳へ向かいそこから尾根を下って保久礼小屋に辿るのが一般的のようだ。私は様子が不慣れなので往路ルートを下ることにした。天気も良く雪は適度にザラメで眼下に小出の街を見おろし、広い斜面を気持ちよく滑ることができた。キビタキ小屋付近からは樹林の中を保久礼小屋へ、保久礼小屋から少し登りかえし長峰を経てからは板を漕ぐこともなく取付きへ到着。守門温泉で汗を流し、次の目的地浅草岳へと向かった。
(錦織:記)

長峰付近から大岳


大岳直下の斜面


大岳から守門岳

H25.4.6
ホテル大自然館5:50〜ヤマジナ沢とムジナ沢の中間尾根〜ピーク1484m8:30〜大自然館9:30
前日、守門温泉からは国道252号線に戻り只見線大白川から浅草岳温泉方面へ向かい、除雪の最終地点ホテル大自然館前へ。大自然館は廃業なのか営業はしていないが綺麗に除雪されており駐車スペースが十分ある。到着時4〜5台あった車も夕刻には私の車だけになり、一人酒で明日への英気を養う。翌朝いつの間にか2台ほど駐車しており暗いうちから登って行った。天気予報では午後から下り坂とのことであり、こちらも早々に身支度をして歩き始める。ヤマジナ沢とムジナ沢の中間の尾根を登るルートだが、初めは林道を歩き、その後浅い谷や小さな尾根を辿る複雑な地形だ。昨日のトレースが明瞭で迷うことはないがトレースがないと分かりにくいかもしれない。やがて顕著な尾根に出るがヤジマナ沢側に雪庇があり結構藪も出て尾根も狭い。尾根筋をかなり歩いてバテてきたところでやっと1484mのピークに到着。その先少し歩くものの、風も強くなり先に見える前岳の斜面は広くもなく木もあってあまり魅力的には見えない。この先に行っても大差はないと判断して滑り始めることにした。昨日の守門岳を正面に見ながら滑ることになるが、往路の尾根筋は木が多く滑りにくく、広い斜面は樹林帯に入ってから少しあるくらいだ。土曜とあってかスキーヤーも登山者も結構上がってくる。車に戻り遅い朝食をとり、温泉に向かうことにした。ニュー浅草温泉は11時オープンのところだが時間前に入れてもらう。ニュー浅草温泉の少し手前に4〜5台の車が駐車していた。Webの記録ではムジナ沢ルートの出入り口にあたるようで、次回浅草岳に来るときはムジナ沢ルートを滑るのがよさそうに思う。


大自然館前


尾根に出る


守門岳、大岳は陰で見えない


前岳