八甲田・岩木山スキー合宿
2012年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:CL. 錦織、佐々木正人/満喜与、中島、野田、小杉(会員外、4/30,5/1参加)、小野寺 (記)
日程:2012年4月27日(夜)〜3日(夕)
4/27夜
佐々木、野田の車に各々分乗する。1. 佐々木夫妻は中島を、2.野田は、小野寺と錦織をピックアップし、2台が蓮沼SAで23時過ぎに合流する。その後2台は分かれて東北道を一路北へ。

28日 7時30頃 津軽SAにて再び合流、朝食を摂る。その後、酸ヶ湯温泉キャンプ場に午前中に到着、雪はまだあったが格好の場所にテントを張る。
11時15分のロープウェイに乗り、山頂公園駅からすぐ上の田茂萢岳(1324m)へ。ベテランの中島さんから周囲の説明を受け、1155発で銅像ルートを滑降、途中で佐々木さんがビデオ撮影しながら、銅像茶屋に1305に到着、1320発で1350にキャンプ地に戻る。ビールで乾杯の後、夕食の準備をしながら会話がはずむ。佐々木夫妻のテーブル・椅子そしてプレニアムモルツ、中島さんからはチーズ、今回のシェフ良さんのアイスボックスからは食料が、野田君からは生活色豊かなキャンプ用品が次々に出てきて、いつもの山行とは全く違った雰囲気にびっくり仰天!! 
周りには人もあまりおらず、木立に囲まれて環境もよい。残照の岩木山をみながら夕食は肉豆腐に舌鼓を打つ。なごやかに夜は更けていった。

29日 本日はハイライトの一つ、高田大岳からの谷地温泉へのルートである。0530起床、0715テントを出発、0730ロープウェイ前に並ぶ。その間2名は2台の車で谷地温泉(本日の終了地点)に行き、そこに1台の車を置き、1台で戻る。0830ロープウェイ出発、0900田茂萢岳発滑降、途中0930頃からシールをセット、1030/1100ヒュッテ大岳〜大岳付近へ、それからシールを外し、小岳と高田大岳の間のコルに1230到着。とにかく暑い。

ここから小野寺と中島さんは一緒にトラバースルートを滑り谷地温泉へ、1415到着。他のメンバーは高田大岳頂上まで歩いて登りそこから予定のルートを滑り1540到着となる。
谷地温泉は名水でも有名とのこと。温泉につかり、キャンプ地に戻り、酒にビール、そしてタイカレーを満喫する。この日に小杉さんが到着、仙台名産の笹かまぼこ、牛タン等の差し入れを受ける。夜はやや肌寒くなり、テント内で宴会、2040就寝となる。

30日 本日は八甲田最後の日、箒場岱ルートである。またも天気快晴、山頂公園駅付近では気温11.6℃、風力3m/s、風向西とのことであった。例により0500起床で朝食後0830のロープウェイに乗り、0900田茂萢岳発、途中0915頃からでシールを付け、1000頃には山頂近くに達したが雪がなく、夏道に入る。スキーを背負い少しの藪漕ぎとなる。赤倉岳縦走路を通り、1100頃からスキーを付けて滑降、頂上直下のやや急な斜面を下って一度休憩する。2名のスキーヤーが滑って行った。その後傾斜の緩い森の中を通り、1220に又兵衛茶屋付近に降りる。この日から満喜与さんはひざの調子が悪く、我々の終了地点まで車で迎えに来てくれることになる。何とも申し訳ないやら有難いやら、感謝である。

1237この地を出発、1310キャンプ地着、素早くテント等を片付け、1340出発、途中の黒石で買い物をして、岩木山方面に向かう。キャンプ地候補として中島さん推薦のバスセンター脇、ゴミ溜めの近く(失礼)に行ったが、バスセンターは既に廃棄状態になっており、利用不可能なことがわかる。そこで近くにある野田君推薦の岩城青少年スポーツセンターに向かう。野田君交渉の末、炊事は外、宿泊は一泊525円で談話室を使ってよいとのことになり、ここに宿を決める。風呂も沸いており、全く申し分ない。夕食はかつ丼、国旗掲揚塔の台での宴会はまた違った味がする。その後部屋に戻ったがこの談話室は他に誰もおらず帰るまで我々専用となった。

5月1日 0600起床。リフトは9時が開始時間でありそこまで車で行けるとのことで0810に出発、八合目のリフトに0835に着く。0900〜0915でリフトを降り、スキーを背負って山頂まで歩く。一時間登りはきつい。頂上神社直下の百沢側から左に回り込み、弥生コース(全長7Km、標高差1300m)に向かう。傾斜は結構急である。その後、すり鉢状のコースになり気持ち良い感じで皆滑る。下部は沢に入り、木が雪上にあったりして滑りにくい感じであり、沢の水の中に突っ込む心配もあったが、1220無事抜ける。満喜与さんはリンゴ園の道を山側に入ったところで待っていてくれた。中島さんが言った通り、まさに農道、GPSがあっても、地元の人でないとなかなか分かりにくい道である。

本日帰京する小杉さんの荷物を取りに一度センターに戻り、その後嶽温泉バス停の近くまで皆と行く。昼食としてそばを食べた後、小杉さんはバスに乗るために、小野寺は休憩のために残り、他のメンバーは百沢コースに行く。小杉さんを見送った後(1410)、酒を買い、途中の「さんぽ館」と呼ばれる情報センターに入り見学する。遭難対策センターも兼ねているようだ。岩木山の大きな模型をみて、概念が頭によく入った。センターの人とも話をし、1530スポセンに戻る。間もなく皆が戻ってきた。

夕食はキムチ鍋、例により外で作り、今回は部屋で食べた。

5月2日
朝はいつも通り、0900のリフトに乗る。やはりスキーを背負って30分ほど歩くと小屋がある。その脇に長平(Naga-tai)と書いてある。20分程度藪を漕ぎ雪面に到着。09050に滑り始める。長平は10km/標高差1250mで一番長い。ただ、全体の傾斜は弥生コースほどではない。しかも途中からゲレンデに入り、山とは違って快適に滑れる。1050にはナクア白神(旧鰺ヶ沢)に到着する。かって栄華を極めたと思われる西武のホテルが孤立して建っており、何となくうら寂しい。しかし、それとは関係なく間違いなく春はやってきており、タラの芽が芽吹いており皆採るのにやっきだ。間もなく満喜与さんが車で迎えにやってくる。環状道路沿いのそば屋に入り天ぷらそばを食べる。山菜が豊富だ。名は何て言ったか? 珍しい山菜も食べられた。

2回目を滑ろうということで、同じくリフト起点に行き、そこからリフトには乗らず、嶽コース(4km/標高差1000m)を滑り降りる。1330〜1430で終点であるバス発着点に着く。全体的に幅が狭く、傾斜もなくゆっくり滑れそうだったが何せ疲れた。後半は弥生コースと同じように木が雪上に出ており、気持ちはそんなにはよくない。が、、とにかくこれで全部滑り終えた。
翌日は悪天であるとの予報であり、この日のうちにシュラフ類だけ談話室に残し荷物を車に積みこんだ。夕食はスポセンで摂った。従って予定の鳥海山は中止となった。

5月3日
0400起床、部屋を整理整頓し、0510曇り(雨少々)の中を出発、弘前城の桜見物がてら帰路に着く。

0650ら大鰐弘前で高速に乗り、花輪SAで朝食、そのまま2台に分かれて戻った。さすがに天気予報は当たり、途中は豪雨に見舞われ、栃木〜佐野の間では通行止めになった。高速を一時降りて、また乗り返して良さん宅1800頃の到着となる。

天候に恵まれ、テント2泊、スポセン3泊、特に後半3泊は低廉な価格で風呂付で疲れも取れやすく快適であった。毎日の食事も美味く、昼のスキー、夜のキャンプ・宴会等、いつもながらご同行の皆様には大変お世話になりました。

以上。