神奈山BC(1909m)
2012年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:横山
日程:2012年4月5日(木) 雪のち晴れ
妙高山を中心とする妙高連峰で北に位置する外輪の山、神奈山、麓には妙高周辺で最も古い歴史の関温泉スキー場がある。

ここ数年、足繁くかよってはいつか神奈山に行こうと思っていたがなかなか機会がなかった。


妙高連峰

神田で集会に顔を出しそのまま出発
今回の入山場所である休暇村妙高の駐車場に2時半着
寝酒のビールを飲み3時に車中にて仮眠をとる

5時ごろ起床
4月2日3日と日本列島は日本海で猛烈に発達し各地に被害をもたらした。ここも場所的に日本海に近く今日も不安定な天候だ、一晩中雷鳴がなっていた 車外は湿った雪が5センチほど積もっていた。
降雪も結構な勢いで視界も悪そうだ、一人で尚且つ初めてのルート、焦らず待機とする。
待機も暇なので一度関温泉に上がってみる。


道は真っ白両側雪壁


関温泉はまだ雪に埋もれています

なんだかんだしている内に若干天気が回復してきたので休暇村の駐車場に戻り、とりあえず行ける所までいってみることにした。
身支度を整え出発、休暇村の方に挨拶し車の駐車と神奈山に行くことを伝える
リフト乗り場の脇から林道に出てスノ−シュを履き幕の沢に下りてゆく

幕の沢

右岸が休暇村のゲレンデ方面、左岸が藤巻尾根の枝尾根
雪に埋まった幕の沢を渡り早めに枝尾根に取り付く、積雪が多いのか記録ほど取り付きがの傾斜が浅い
スノーシュを履いてくるぶし位の新雪


藪も酷くなくどんどん高度を稼ぐ、これなら取り付きまで滑ってこれそうだ
相変わらず視界が良くないが降雪は少なくなってきた、気持ちの良いぶな林のハイクも楽しく感じる
高度も上がり雪の質も大分良くなってきたが、膝下のラッセルなってきた。左手には時折視界が晴れて関の第二リフトが見える



一人は気楽、のんびり高度を稼ぐこれで天気さえ良ければ最高だろう。ザックに入れたはずの紅茶が見当たらず喉の渇きを癒せないのがなんとも辛い。雪を舐めながらもくもくと歩く。
ぶな林を抜けると上部に良い斜面が見えてきた、残念ながら神奈山の頂上はまだ見えない。

1400mを越えたあたりで北に延びる尾根と合流、そこから先は雪庇が発達していて風も急に強くなってきた。無理せずここまでとし滑降の準備をする。頂上は1909mなのでまだ500mはあるだろう、いずれにしてもとどきそうにない。
ハイシーズンにまた来るとしよう、その時は3,4人で来たいものだ。一人もいいがリスクが高いしなにより仲間と来れば楽しさも倍増だ。


いよいよ滑走、今回はフッ素系湿雪用ワックスとグラファイトを入れてきたので滑りも期待できそうだ。


というわけで約30分で取り付きの幕の沢に着いてしまった、板も滑ったしほとんど止まることなく降りてこられた。視界が良ければもっと大胆な滑りが出来たかもしれないが気持ちの良い山行ができた。
おわり