上越:荒沢山
2011年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:西野、小野寺、錦織、長坂

日程:2011年4月10日

「荒沢山」という山はいくつもあるようだが、今回登ったのは上越・土樽駅の裏山で、標高は1303m。もともと計画をしていたのは3月12日。楽しかった赤沢山の山行に味を占め、新雪ラッセルの夢よもう一度…と思っていたのが、震災で中止に。今年はどうやら雪も多いらしい、春の雪がまだ楽しめるのではないか…と考え、山行を再度企画した。

登山口6:00…稜線7:15…荒沢山山頂9:10(9:30出発)…登山口11:50

前日の夜23:30に東所沢駅に集合し、錦織さんの車で土樽駅へ。2時過ぎに駅に到着し、誰もいない駅舎で仮眠。10畳ぐらいの広さの板張り、トイレもある。すぐに寝て明日に備える…はずが、小野寺さんが持参したブランデーをちびちびといただきながら、寝袋にもぐったのは3時半ごろだったか。

5時半起床、車を登山口近くまで移動し、スタート。先行者はいないが、踏み跡はずいぶんたくさんある。建物の裏側から尾根に取り付く。はじめからそれなりに傾斜があるが、雪は適度に締まって歩きやすい。ときどきずぼっと膝ぐらいまではまったりする。1時間弱で樹林帯を抜け、稜線に。振り返ると谷川岳や国境稜線の山々が見渡せる。タカマタギや棒立山もくっきりと見えている。稜線に出てからも快適な登りが続く。急斜面はキックステップがサクサクときまってうれしい。

山頂に向かう稜線がきれいに見えて、あと30分ぐらいで登頂でしょう、早いですね〜と笑っていたら、最後に誤算が待ち構えていた。雪がなくなり、シャクナゲや松の薮こぎが続く。雪も薄くなっていて、踏み抜いて腿ぐらいまではまることも。最後には岩場も出てきてひやっとする。結局1時間ほどかけて山頂に到着。360度の展望を楽しみながら、持ってきたガスストーブで湯を沸かし、コーヒーブレイク。

下山もはじめの薮こぎや岩場、急な雪の斜面は緊張したが、だんだんペースを上げてあっという間に登山口へ。最後まで天気はよく、気持ちのよい春山山行だった。帰りに越後湯沢の共同浴場「岩の湯」で汗を流し、湯沢駅そばの手打ちそば店「しんばし」で打ち上げをして、帰途についた。