鹿島槍東尾根
2009年度山行報告 (C) 昭和山岳会(東京都山岳連盟)
メンバー:下田、結城

日程
5月1日(金)
八王子22:30→大谷原2:30
5月2日(土)
大谷原5:45→一ノ沢の頭9:00→第2岩峰12:20→第1岩峰14:30→北峰直下15:30
5月3日(日)
北峰直下6:15→北峰7:10→冷池山荘8:30→大谷原10:30

(記録詳細)
5月1日(金)
八王子駅に22時半に集合し大谷原へ。ニュースでは23時頃に相模湖付近から45キロの渋滞となっていたが、これといって目立った渋滞はなく順調に流れていた。 大谷原に午前2時半に到着。

5月2日(土)
5時に起床。テントから外に出てみると天気は快晴。しかも朝から気温が高い。大谷原の駐車場にはGWということもあってかなりの数の車が止まっていた。
 われわれが一番に出発。20分ほど歩いて赤布がついている取り付きから長い登りが始まる。一ノ沢の頭まではだらだらとした登りが続く。途中若い2人組みに抜かれた。
今年は雪が少ないと言われていたが、尾根上に登って1時間も歩くと雪が出てきてそれなりに歩きやすい。
一ノ沢の頭からは東尾根の全景が見渡せ、遠くに最初に抜かれた2人組と単独行の人が1人見えた。
一ノ沢から第2岩峰まではトレースばっちりついていてまるで階段のようだ。
第1岩峰ではルンゼの雪が腐っていて怖いので、左の岩の部分を登る。特に難しくはなく2ピッチで抜ける。一ノ沢の頭から見えた単独行の人は第1岩峰を大きく左に巻いていた。
第2岩峰では先ほどの単独行の人が取り付いていた。なぜか途中の核心の手前から降りてきてしまったので話を聞くと、今日は登らずにフィックスを張ったとのこと。今日は第2岩峰の基部でビバークするということであった。
第2岩峰は核心のチムニーがちょっと難しかったが、ガバをとって足を上げれば大丈夫。
第2岩峰を越えてちょっと行ったところに最高のビバークサイトがあったのでそこでビバークとした。
夜の夜景がとてもきれいだった。

5月3日(日)
次の日も朝から晴れ。朝は雪がしまっていてとても登りやすい。ビバークサイトから北峰までは30分ほどで着いてしまった。
鹿島槍の南峰につくと大量の人でにぎわっていた。東尾根では結局2人組と単独行のおじさんにしか会わなかったので、ここまできて初めてGWであることを実感した。その後も冷池山荘に行くまでの間、たくさんの人とすれ違った。
冷池山荘からは西沢を下降。赤岩尾根の取り付きまで1時間ほどで着いてしまった。小休止のあと大谷原まで30分で終了。
コースタイムよりも早く行動できて満足した山行であった。